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思い その32「竹中平蔵 正社員はいらない発言 基本的に賛成」


正社員?2015年元旦に放送されたTV討論番組で、竹中平蔵の発言した「正社員はいらない」発言が物議を醸しているようです。私はこの発言、新聞の雑誌広告記事の見出しで知りました。その時は、思わず膝を叩いて「その通り」と単純に思いました。なぜって? それはこのサイトやツイッターで既に何度か書いている事ですから。本来は「変」の編に書こうかと思ったのですが、被るのでこちらに。

賛成ではありますが、タイトルにあるように「基本的に」です。それは、竹中氏がその発言をしたのは、某国会議員の「同一労働・同一賃金」という問いに答えて、「それだったら」という事で相手に突きつけた発言であるからです。私が考える「正社員廃止」は少々文脈が違います。

そもそも「正社員」は企業が成長してくる中で生まれてきた言葉、というか雇用の区分。世の中がまだ右肩上がりの時代には、せいぜい他には「アルバイト」「パートタイマー」という区分があったくらいかな。法律的には「雇用」「委任」「請負」という区分があり、「正社員」も「非正規社員」も言葉としてはありません。ちなみに「委託」というのは、「委任」という既定の援用で既成事実化している言葉であり、曖昧です。だから「業務委託」というものには問題が多く、大抵は「契約社員」というますます訳の分からない呼称になっています。本来「委任」と「委託」はまったく違う日本語です。

私が「正社員廃止」というのは、「もともとそんなもの無かったのだから、もう一度、雇用というものを見直すべき。今はただの企業内身分制度になっているだけ」という事が根拠です。簡単に言えば。

竹中氏が言うのも要は「ルールの明確化」ですから、近い事は近いのですが、氏のやり方で解決するとは考えていません。日本には「解雇の4要件(補足説明※33)」というものがあって、正社員は異常に保護されています。欧米でもそうですが、それは「経済的な政策」によって保護されているものであり、日本のように「身分制度」にまで発展するほどに長年培われたものではありません。その証拠に、外資系の会社に勤めてみれば分かります。原則、「会社はあなたにズッといてほしい訳ではない。社員は会社にズッといたい訳ではない」という暗黙の了承がありますから。

私が問題にしたいのはまさに「身分制度」と化しているという事です。私自身はその殆どをフリーランスの身分で様々な「一流」と呼ばれる企業、または官公庁と仕事をしてきましたが、そこで身分を保証されている「正」の方々は、正直、働いていません。正確に言うなら、外に振る「丸振り」が仕事と考えていらっしゃるようです。まあ、だから外部が利益を得られるわけですけど、その「振り方」がひどい。何度手間にでもなるくらい、テキトー、気分次第。

企画主旨や概要、スケジュールをキチンと書ける人は、ホント、少ない。

何でそうなるのか? 考えてみれば当たり前ですよ。学校の受験じゃあるまいし、たった一度の入社試験(コネとか)で「正」になり、身分を保証されて、毎月決まった日に決まった額の給料をもらえるのなら、「できるだけ楽をして、とりあえずのお金をもらう」と考える人の方が多くなるのは当然です。もちろん、それなりに志のある方もいらっしゃいましたが、少数。加えて、では会社を離れて自分でビジネスをするか、となるとリスクが高すぎる。

日本は「企業利権資本主義」の社会ですから。その証拠に、日本の大企業の「長生き率」はおそらく(資料が手元にない)世界でもトップクラスです。

これは昔のOECDの資料に残っている筈ですが、日本のいわゆる「ホワイトカラー」の生産効率は世界でもかなり下の方です。それなのに過労死が出るのは「異常なほどに会社依存が高い」生活社会だからです。クリーニング屋さんや八百屋さん、魚屋さんが過労死になったなんて聞いたことありません。同じ職場にいながら、働かない者と働く者がいて、責任感の強い者は過労死になるのです。

と、あまり冗長になっても仕方ないので、とにかく「正」なる異常な体質から抜け出すには、正当な「労働者市場」が形成される必要がありますね。「それってなあに?」と聞かれれば、極論ですが「労働者全員が派遣社員になる事」っていってもいいかも。極論ですよ。

要するに、労働環境から身分制度の「控えおろう!」ってな「上から目線」を無くして、皆同じ目線で「同じ目的を持つ者」が集まり、それが「会社」、つまりビジネスを成立させる、ってな労働環境を作れるようになればよろしいのでは、と考える次第で。もちろん、その労働市場の中には「経営に優れた人材」という方も含まれます。

と、この辺にしますが、とにかく問題の本質は「正」が身分制度化し、生産効率を甚だしく非効率化させているというのが問題です。「同一労働・同一賃金」など、「言わねばならぬのか」というくらい当たり前の問題。それが「文言化」すること自体、身分制度の陋習が根付いている証拠。

とにかく、とりあえずやめてよ。「僕は正社員です」とか「憧れの正社員」とか、「正社員になりたい」なんて言葉。

その内、子供に「将来、何になりたい?」ってきいたら「正社員」とマジに答える子が出てくるかもよ。もう出てるかも…。寒いね…。

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