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思い その31「雑学と薀蓄(うんちく)の違い」


ワニ今更「雑学」と「薀蓄」との違いなどを書くのも間が抜けているような気もしますが、時々、楽しい呑みの席でこの「薀蓄」なるものをご披露される方がいらっしゃいまして、少々、辟易とする事がありますので、考えてみます。

私的には「雑学」と「薀蓄」の違いは明確なのですが、一般的にはどうなのでしょうか。ここはいつもの新解さん(国語辞書)に聞いてみましょう。「雑学:1.(学問として体系化されていない)雑多な事柄についての知識。2.専門にこだわらない、広い知識」。「薀蓄:十分研究を積んでたくわえた、学問・技芸上の深い知識」。新解さん的な面白みには欠けますが、分かりやすいですね。
私にとっての両者の違いは、偏見覚悟で言うと、「聞いてて面白いかどうか」です。「雑学」はどこにでも話が飛んで行きます。「冗長」と云われれば、まさにその通り。「薀蓄」はひたすら一つの事をくどくど話します。両者に共通なのは、素人芸(?)であるという事です。専門的な学者を捕まえて「薀蓄」なんて言葉、使いませんよね。それがあるから「学者」な訳で。「薀蓄のある学者」とか「良く知っている学者」なんてのは日本語としてもあり得ません。「猫である猫」「犬である犬」「狸である狸」と言っているのに等しい。

この「薀蓄」なるものを楽しんでいるのは「素人」です。そしてその対象が狭くなれば狭くなるほどに「先鋭化」していきます。例えば、酒の事であれば、酒全体の話ではなく、ワインだったり、日本酒だったり、ウィスキーだったり。食べ物の事であれば、料理よりも材料の方に話がいったり。

ここなんです、私が面白くないと感じるのは。要するに「正確」なのでしょうが、「飛躍」がなくて「つまらない」のです。所詮は「素人芸」です。本にはかないません。と言うより、本で読んだ事を話しているだけで、「加工」も無ければ「想像」もない。とにかく「知っている」という事だけです。だったら、もし興味があれば本を読みますから、勘弁して…。

本当に一つの事に熱中して、結果として深い知識を蓄えているなら、人に話す事より「更に突き詰める事」の方が大切でしょ。

さあ、ここで「雑学」なるものの面白さを考えてみます。私は雑学なるものを「好奇心の不規則運動」であると思っています。要するに「頭の中で考えていることが、アッチコッチに行って、話自体も同様になる」のです。何故か? 答えは簡単です。ひとつの事に興味が湧くと、そのすぐ隣にあるものにも興味が湧いてくる。そして、またその隣にある…、と際限も無く考えが走り回るのです。それは冗長であり、継接ぎのパッチワークのような世界です。「合わせ技」も得意です。ジャンルが何であれ、話に首を突っ込むことができます。「薀蓄」マンには「雑学」マンのそういったところが嫌われることもあるようです。自分の聖域にズカズカと入って来るから。話をかき回されるように感じられるのでしょう。

「雑学」とは冗長であり、一つ所に落ち着いていられない「脈絡の無い」ものです。手前勝手承知で言えば、そのコアには「好奇心」と「想像力」があるのです。当然、話に取り留めが無くなります。「だから何なんだよ」と云われることもあるでしょう(よくある)。

しかし、もし人がその「冗長性」を失い、理路整然とした思考のみを持っていたら、いわゆる「文学」「音楽」「絵画」といった芸術性を生み出せるでしょうか? 考えを飛躍させる訳ではありません。「未来」を想像するのは「好奇心」です。「薀蓄」はその時点までのものが中心で、自己関与性は低い。「雑学」は知識を材料として話を未来にでも飛躍させます。故に「雑学」はアイデアの源泉であると考えます。

「薀蓄」には未知の領域に踏み込む力が弱い。「雑学」はお構いなしで未知の領域に踏み込んでいきます。話を勝手に作ってでも。無責任と云われれば確かにその通り…。でも、いいのです。雑学は「面白さ」を栄養に育って行きますから、その果てに「何か」が生まれる事もあるのです。

何かで読んだ事ですが、あのアインシュタインは子供の頃、算数・数学が苦手で、成績は良くなかったとか。しかし、「光」に対してアーデモナイ、コーデモナイと破綻覚悟で考え続けた先に「相対性理論」なるものが生まれてきたのだと(勝手に)信じています。それは専門家だけのものではなく、素人の頭も楽しませてくれます。「E=mc2(二乗)」。この美しい数式は好奇心をミクロの世界へもマクロの世界へも連れて行ってくれます。本当の意味は分からなくても…。

一つの所にジッとしていられない、自分の考えがどこに行くのかも分からない。これが楽しいのです。それが、時にはとっても面白い話になる事もあるのです。普通の頭で楽しみたければ、「薀蓄」などに埋没しているより、節操のない「雑学」です。「雑学」好きは何でも食べる良い子なのです。

ハイ、大きなお世話でした。

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