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思い その25「PCは創る人の道具 スマホは見る人の道具」


多様仕事でサイト構築に絡む案件が増えてきました。その中で一番の課題はスマートフォン対策。で、最近は「レスポンシブWEBデザイン(以下、RWD:補足説明※28)」なるものがその最新ソリューションとして喧伝されています。自分自身も個人で趣味サイトをいくつか運営している身として、関心は大いにあり、です。要はCSS3という新しい規格による技術。HTML5とワンセットなのかと思っていたら、違っていました。

多少の事は知っておかなければ、と、調べはしましたが、そこでちょっと疑問が出てきました。ECサイトなどであればRWDはそれそのものがプロモーションとしての意味を持ちます。情報発信力が上がりますから。しかし、デザイン的にはけっこう制約を受けますね。まあ、情報発信、特にスマホ・ユーザーの取り込みが主な目的ですから、それは問題とならないのでしょう。大手企業のサイトを見ると、どこも知恵を絞って(金かけて)サイトの個性を創り出しています。B2BやB2Cならこれは「やらねば」でしょうけど、「個人の趣味サイトではどうなのか…」と、ふと考えてしまいました。

今やスマホが絶対的なデバイス(端末)である事は、データを見ずとも日常生活で十分に分かります。が、個人の趣味サイトでここまでの工数をかけてRWDを導入し、「スマホ・ユーザーを取り込もうとする人っているのかな?」というのが素朴な疑問です。アフィリエイトが主目的の場合は、これはB2Cのようなものですから必要、というより、メーカーと同じでしょう。

しかし、趣味的なものを発信していこうとする個人サイトは、そこまでやるより、その時間があれば自サイトのコンテンツ充実に時間を使った方が楽しい筈です。まあ、ワードプレスのテンプレートを使えば比較的簡単にRWDが実現できるようですけど、それもまた、デザイン的に制約が出ますね。

何が言いたいのか、は、「何故、個人サイトを創っているのか?」という事への答えです。それは「自分の好きなものを創っている」、"That's All" です。それがモチベートの殆どなのです。マネタイズ(収益を上げる)が主目的の場合はそちらがモチベートになるでしょうけど。まあ、とは言え、私もアドセン貼っていたりアマゾンのアソシエイト貼っていたりしますけど、これは面白いし、サイトのデザイン・エレメント的な感覚です。

PC上で好きな形にサイトを作り上げる。これは、当たり前ですがPCという道具を使わないとできません。で、タブレットやスマホでは不可能ではないとしても、まずできないでしょう。できたとしても、PCでやる方が自由。

シンプルな事実として、同じ端末という位置づけでも、「PCは創る人の道具」、「タブレット、スマホは見る人の道具」となります。多分これから大多数の大手メーカー、収益を求めるサイトはRWDになっていくでしょう。趣味の個人サイトはPC上でマイペース。しかし、そこに見える景色はどのようなものでしょうか…。WEB上が「ビジネス」主体の世界になり、本来Webを育ててきた「多様な趣味的情報」が埋没して行くかも、です。

某ググルさんもRWDを推奨していますが、それは当然スマホ・ユーザーを取り込みたいからでしょう。ですけど、それは結果としてWEBの多様性を失わせてしまう事につながるように思います。まあ、あの某ググルさんですから、しっかりとした考えはお持ちでしょうけど。

趣味とは「冗長」を多分に含んだものであり、その価値はコンテンツが100%です。「面白い、楽しい」は使用価値の高い情報とは限りません。それは「作る人の多様性」から生まれてくるものです。

WEBが「商業価値の高い情報チャネル」になってしまっている以上、おそらく「趣味的で冗長性の高いもの」は駆逐されていくのかもしれません。せっかく「個人が手に入れた、個人のメディア」が商業資本に埋め尽くされていくのは時間の問題のような気がします。

とはいえ、趣味ですから、PCという道具を使ってチャカポコと個人サイトを創って行く人はマイペースでやっていくでしょう。スマホに最適化されていなくても、そこに興味のある人は「読み難くても問題にしない」と思います。

願わくば、個人の趣味サイトがこれ以上衰微しないで、「創る人」がもっと増えてくれる事を期待します。「見る人」がいなければ「創る人」もいない訳ですけど、逆もまた真。

ここまで書いた事に、「お前、何が言いてえんだよ」と言われるでしょう。ハイ、お答えします。商業主義が「里山」や「町」「地域の趣」、「稼業」や「職人」「個人で生きる道」等々を消してしまったように、WEBが「収益優先の場」となり、面白いサイトを創ってくれる人が減ってしまう事を危惧しています。WEB端末としてPCとスマホの比率が盛んに言われていますが、比率が問題なのではなく、そもそもその「機械」の役割は違うのです。

個人の趣味はマイペースで楽しみましょう。「創る楽しみ」です。仕事でメーカーのWEB対策に関わっているくせに、という矛盾は承知の介です。

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