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思い その24「パクリツイート いきなり現れる承認欲求…?」


ツイッター新聞で「パクリツイート」の記事が出ていましたが、人のツイートをコピペしてそれでフォロワーが増え、リツイートが増えると優越感を得られるらしい、との内容に、「それは新聞の記事になるような事か?」と思いました。この辺りの事はそもそも「ツイッター(Twitter)」なるものに興味のない方には、まず「どうでもいい事」でしょう。最近「コピペ」が某論文事件で問題になっていますが、「コピペ」自体は20年近く前からもう普通の事で、むしろ「便利な事」でしょう。問題があるとしたら著作権ですが、このコピペで問題になっているのは著作権よりも「マナー、常識」の方であると思います。著作権はプロフェッショナルな世界の問題で、WEBの世界ではもともとが殆ど無視されているのが実態です。だから、「問題ない」と言っているのではなく、繰り返しますが「それが実体」であると思っている訳で、解決策の無い事を憤っても仕方がないですし、それほどの「実害」を伴うものではないという事です。ツイッター程度で「盗作」なんて言葉を記事のタイトルに掲げる新聞の方が大袈裟すぎる、と思っています。

ただ、その新聞記事が話題となって、「新聞に出ている!」とかでまたツイッターが盛り上がっているのを見ると、失礼ながら、こちらも「WEB文化」の担い手にしては少々幼すぎるのではと感じてしまいますが。

この件で一点だけ「気になる」事がありました。「パクリツイート:略してパクツイ」をする者は「評価されたい、という承認欲求が強い」と記事中で指摘されていた事です。「承認欲求…?」。それを非常に「歪:いびつ」ではないかと思った訳です。そもそも「承認欲求」は「マスローの五段階欲求(補足説明※13)」のヒエラルヒー・モデルの上から二番目、下から四番目に位置する、「尊厳欲求」とも呼ばれる "Esteem(尊重)" を求める段階にあるもので、それが現れるためにはその下位欲求である「食べたい、眠りたい」「安全を得たい」「仲間が欲しい、愛されたい」という段階を経なければなりませんが、パクツイを行っている者の言には「ずっとニートで、リアルな友達はいない。パクツイは寂しさを埋めるための暇つぶし」とあります。別の言には「フォロワーが増え、たくさんリツイートされると優越感が得られ、受験勉強のいい憂さ晴らし」とあります。この二つの発言からは、とても「承認欲求」という高次元の「欠乏欲求(Deficiency needs)」の段階にあるとは思えません。そもそもパクツイで「尊敬されたい」などという欲求を満たせる筈がないですよ。

もし、本当にそれが「承認欲求」であるとしたら、パクツイをやる人は全て「生理的・社会的欲求」は満たされており、簡単にいえば「喰うにも困らず、社会人として自立している」事をクリアしているという事になります。またまた失礼ですが、パクツイをする人が「社会人として自立している」とはとても思えません。

「パクツイ」は「承認欲求」によるものではなく、その手前の「社会的欲求」、つまり「仲間が欲しい(Social need)」という次元のものです。といっても、言いたいことは別に言葉の使い方に対する違和感ではなく、言いにくいのですが、大人の領域に入っている方が「社会的欲求」を持つという事と、もしそれを「承認」への欲求だと思っていたとしたら、前述したように「歪:いびつ」であると感じる点です。

マスローの「五段階欲求」が万全であるとは思っていませんが、非常に説得力のあるモデルではあります。「生理的欲求(Physiological need)」から「承認欲求」までは「欠乏欲求」であり、不安から逃れるためのものです。最終的には「成長欲求」である「自己実現(Self actualization)」へと向かいます。しかし、そこには大きな隔たりがあり、誰もがそこへ到達できる訳ではありません。「欠乏欲求」までは分かりやすい欲求で、故に、Step by Step なのですが、その Step である「社会的欲求(承認欲求でも同じですけど)」が、リアルな「社会」ではなく、WEB上の社会(?)にいきなり現れる事にかなりの違和感を感じます。

「成長欲求」もWEB上の社会で求めるのでしょうか…? 確かに、今や「実社会とWEBは別物」なんて言えません。事実、メールやSNSの中でコミュニケーションが成立・完結しています。

この「パクツイ」は、社会問題ではなく、「人」の問題として、少々ゾッとしました。どういう事か? 「肉体」の感覚を失った「人」の欲求には、マスローが描いたモデルはもう通用しないように思えるという事です。生身の人同士ではなく、WEB上のコミュニケーションで成立する「人」は、どのような「欲求」を生み出していくのでしょうかね。あまり、良さげなものは予測できないのですけど…。

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