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思い その19「時差通勤がなかなか定着しないのは、何故?」


電車私が決められる事ではありませんので、批判という訳ではないのですが、永く疑問に思っていることではあります。まあ、企業が決める事ですから大きなお世話でしょうけど、ン十年前に地方都市から東京に出てきて、朝の通勤時間に電車に乗った時の率直な感想は、「人間の乗り物ではない…」です。もう、窓はミシミシいっているわ、前に女の人がいて、妙な格好で押し付けられても身動きひとつできません。熱くて汗を拭こうにもズボンのポケットからハンカチが取り出せない。自分の鞄はどこかに引っ張られて、持って行かれそう。そんな状態でもまだ人が乗ってきますし、自分が降りたい駅に着いたら、周りの者をドアの外に押し出して行かないと降りられない…。もう、各駅で殺気立った感じです。でもみんな我慢して乗っています。

単純に考えても、ほんの30分程度それぞれが時間をずらして乗れば、そんな状態は簡単に解決できると、その時はつくづく思ったのですが…。今ではある程度新しい鉄道も増え、これまたある程度の「時差通勤」なのか「フレックスタイム」とやらなのか、コブラツイスト状態になるほどのラッシュは気持ち、軽減されているようには感じますが、まだ、凄い…。

確か私の記憶では昭和40年位に、当時の国鉄が鉄道の朝の運送能力に限界を感じて、各企業を回り、「時差通勤」をお願いしていました。その時の結果は、理解してくれた企業が数%。殆どが「始業時間を統一しないと、業務に支障が出る」とか言って、殆ど国鉄の提案は受け入れられなかったそうです。本当に「始業時間を統一しないと、業務に支障が出る」のでしょうか? もちろん通勤ラッシュは欧米にもアジアにも同じようにありますが、日本の「痛勤地獄」は海外でもニュースになっていたし、あの「押し屋(ラッシュの車両にお客を詰め込む)」風景はさすがにあまり見なくなりましてたけど、今でも皆無ではありません。まだ、自動改札が普及する前は改札でもうすでにラッシュ状態となっている様子が記憶にあります。

ン十年も前から各企業にお願いしていたことが、今も「提案」の形で続いているようです。何で? 今は「時差通勤」もしくは「フレックスタイム」を実施している所が多少はあるようですが、この二つは前者は会社の体制として、後者は「コアタイム(必ず出社している時間)」を設定して各社員が自分の業務に合わせて出退勤の時間を決めるシステムのようですけど、これって、本当に会社が「社員の為」、ひいては鉄道などの「社会資本」の事を考えて導入しているのでしょうか? ちょっと、疑問…。

実体は「残業代」をウヤムヤにしているのでは…? まあ、「残業代」自体が社員の能力に関わるもの(仕事が遅いほど残業が多くなる可能性もあり)なので一概に批判はできないのですけど、出退勤時間をアヤフヤにすることで実労働時間もアヤフヤにしようとしている結果ではないの…? なんて勘ぐってしまいます。という事は、実質的な「制度」として、「時差通勤」が根付いているとは言い難い。一応、個人的な経験も踏まえて、そう思うのです。

「圧縮勤務」なんてのもあるそうです。1日の労働時間を延ばして休日を増やし、その休日が分散する事で通勤ピーク時の混雑を低減させるのだとか…。これって、いわゆる定型業務には適応できるかもしれませんけど、スクランブル状態の業務(営業など)には無理でしょうね。

つまりは、どうにも「時差通勤」なるものは定着しないのでは、と考えています。フリーランスの身とはいえ、通勤はあります。もう、家と会社を往復するだけで疲れてしまう…。体力を非生産的な所で浪費するなんてもったいない事じゃないですか。

そこで私が思うのは、やはり「テレワーク」じゃないですか。確か総務省がこの呼称で提案しています。要するに出社が毎日あるから「通勤ラッシュ」が起こる訳で、これだけのネットワーク環境が出来上がった今、何も会社まで行かなくても仕事はできますよ(工場関係は難しいか…)、って、思うんですけど。おそらく、インターネットを利用して業務を委託する「クラウドソーシング」なるものがそうした「働き方」を変えてくれるのでは…。

「クラウドソーシング」って、ただのブームですかね…。会社という雇用関係が変化してしまいますから…。サラリーマンという人種が激減するかも…。という事は、やっぱり「抵抗勢力」も多いか…。会社&サラリーマン(終身雇用・年功序列・退職金等々)という制度を維持・固定するためには「痛勤地獄」が必要なんでしょう。「とにかく定時に遅刻しない」という価値観がまだ生きているから。だから、ン十年も「時差通勤」が定着しない、と。

私個人は「クラウドソーシング」にけっこう期待しているんですけど。この日本に初めて「労働マーケット」が出現するかも、って。「痛勤地獄」も解消するし…。

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