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思い その17「今の若い者は… 今の大人は…」


鯉のぼりよく聞く言葉ですが、「今の若い者は…」というのは誠に予定調和的というか、根拠のないものです。数十年前は、言った本人がそう言われる対象だった訳ですから。そもそもこの言葉、紀元前数千年から記録の中に散見される言葉であるとか…。かのソクラテスやプラトンもそのような言葉を吐いたとか、真偽の程はどうでもよいのですが、「今の若い者」が生きている時代を作ったのはその「親の世代」です。人そのものはこの数千年の間にそれほど変わったのでしょうか? 技術や政治や世界の地図は相当に変わったでしょうが、隣人というか、同じ時代に生きている違う世代間の「関わり」については殆ど変っていないように思います。ムカつく事、気に入らない事、文句のある事、生活の中での感情は同じでしょう。

私もン十年前には「今の若い者」だった筈ですが、その頃から未だに「大人」のほうにムカつきます。例えば会社という組織ですけど、何か部下に問題があった時、体を張ってでもその部下を守るという上司には殆ど会った事がありません。まあ、0ではないのですけど…。部下を「今の若いやつは…」って感じで終わり。その繰り返し。それはそうでしょう。会社という所は出世しなければ給料が上がりません。出世は上の方に引っ張られて上がる仕組みになっています。下から指示されて、ボトムアップのように出世できるような仕組みにはなっていません。ですから、俗にいう「ヒラメ(上に目があって、上しか見ない)」が大量生産されてしまう訳です。カレイでもいいですけど。

「バブル世代」も「氷河期世代」も「ゆとり世代」も「さとり(ですか?)世代」もその時代の「大人たち」が創ったものです。「団塊の世代」なんてのは、戦後の大人たちが「頑張った」から生まれた訳で、「団塊ジュニア」もその「団塊の世代」が毎晩頑張った結果です。私の世代は同年代の人口が少なく、団塊の世代と団塊ジュニアにちょうど挟まれた世代ですが、この世代の者は日本の東京オリンピックから「高度経済成長期」の中で育ちました。何と呼ばれていたか記憶にある人はいますか? 定着しなかったようですが、マスコミからは「恐るべき子供たち(世代)」と呼ばれていました。

つまり、社会が豊かになる中で「数が少ない」から、競争も団塊の世代ほど厳しくはなく、大学生になってもマンガを読むのが当たり前で、「大学がレジャーランド化した」といわれ始めた初期の世代です。何が「恐ろしい」のか分かりませんけど。まったく、世の中(特にマスコミ)は何か「呼び名」を付けないと気が済まないのでしょう。中には団塊ジュニアを指して「イチゴ(当時15才))世代」なんて言葉もありましたが、これって、初めて聞いた時、「1年限りの呼び名か」と思いました。次の年には「イチロク世代」になっていますから。余談ですが、四国の松山に「一六(イチロク)タルト」という美味しいお菓子があります、って関係ないですね。

何が言いたいのか? 笑いたいだけです。呼称を付けて「今の若い者は…」なんていう事に。そんなの極めて恣意的で、何とでも呼べるし、何とでも批判できますよ。例えば、今の大人(オヤジ~年寄り)を呼ぶとすれば「こんな筈じゃなかった世代」ですかね。イマイチ面白くないですけど、今までやってきたことが「幸せ」につながると信じてきたのに、リストラ、年金消失、家のローンが払えない、老後が心配ってな感じで、実に立派な社会へと発展させています。何十年も前の「今の若い者」が創った社会です。

「氷河期世代」と呼ばれていた世代の人に「氷河期世代って、大変?」と素朴な質問をしたら、返ってきたのは「別に。大変だったかとよく聞かれますけど、最初からそうだったから、こんなもんだと思ってますけど」との答え。でしょ。そんなものですよ。「恐るべき世代」と呼ばれた者たちも、別に戦争もテロもしていませんし、犯罪発生率ダントツってな世代でもないです。大人しいものです。これも名前を付けてみましょうか。「逃げ切れなかった世代」。戦中・戦後世代は退職金や年金を貰って「逃げ切って」いますが、私らの世代はどうも怪しいですね。多分、自己責任とかって言われてお仕舞いでしょう。

好きな都々逸にこのような詩があります。「倅怒るな 来た道じゃもの 親父笑うな 行く道じゃもの」。確か、このような詩だったと思います。何ともその通り。ユーモアに粋さえ感じてしまいます。たかだか同一時代の中に生きている世代間に、それほどの差なんてありませんよ。あるのは「同一時間を共有している者たち」です。

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