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思い その13「Web社会 ネットワーク切断のススメ」


WEB社会WEBサイトをいくつか運営している身で、矛盾したテーマであること、十分に承知しています。自分自身、時間を見つけてはPCの前に座って、サイトのコンテンツを作っていますし、仕事でも、PC無しではどうにもなりません。しかしながら、それでも「1日の一定時間はネットワークから離れる」事をオススメします。大きなお世話ながら…。

何代目の古代ローマ帝国皇帝だったか忘れたのですが「多くの事を聞かぬ者は、どれほどの利益を得るだろう」という言葉が残っています。これって、解釈のしようによっては「暴君」の言葉とも取れますが、意味するところは「周りの色々な意見に振り回されないで、問題をまず、自分で考えてみる」ということだそうです。人の話を聞くことが常に「振り回される」訳ではありませんので、一つの寓意、箴言として捉えれば良いかと思います。

例えば、自分たちが常識(?)だと思っていることが、「それは何故?」と聞かれると意外と答えられないことがあって、戸惑ってしまうようなことがあります。「何故、法律を守らなければだめなのか?」なんて極端な質問をされたとしたら、一瞬、たじろぐかもしれません。多分、「道徳」なんて持ち出しても、上手く答えられないと思います。それどころか、「では道徳とは?」なんて聞かれると、もう泥沼入りです。これって小賢しいディベートのテクニックで言えば、「何故?」や、「よく分からないから、もう一度説明してくれ」なんて言葉を5回くらいぶつければ、大抵の相手は、怒り出すか混乱するかのどちらかでしょう。「そんなの、常識だろ!」と怒鳴られるかも。

何が言いたいかというと、「考えなくて良い」ということは楽である、ということです。先の「法律は守らねばならない」根拠なんて、どういう角度からでも説明しようと思えばできます。社会的、歴史的、哲学的、政治的、もろもろに考える事ができます。しかし、「常識」ということにしておけば、その必要はありません。まあ、一応考えるとして、一番優等生的な答えは「社会の秩序維持のため」「利害関係による混乱を極力、防ぐため」とか。しかし、「守る必要なんてない。自分の理性以上のものはないのだから、それに従えばいい」なんて変則的な反撃も可能でしょう。とにかく、「考える」というのは非常にエネルギーを要するというか、簡単に言えば面倒くさいものです。

で、Web技術がもたらした現代のネットワーク社会についで、マーシャル・マクルーハン(古い…)の「メディア論」(補足説明※21)から、全てのテクノロジーは人間の(身体の)特定部分の機能を拡張するという論(簡単に言えば「車は足の機能拡張」「テレビは目の機能拡張」ということ)より考えると、やがてそれは人間の中枢神経にまで至り、その帰結として衰退が起こるということになるように思えます。少々端的過ぎる考え方ですけど。

分かりやすく言えばそのテクノロジーに「依存」が起こり、それは不可逆的(元には戻れない)であるということです。人間が体を「乗っ取られてしまう」ようなものです。Webから流れてくるSNSの情報に対して、恐らくは「Yes or No」の反応を無意識の内に続けているかもしれません。それは実は「判断」ではなく「反応」です。ただのリアクション。「好き、嫌い」と同じです。様々な意見が一見飛び通っているように見えますが、(私見ですけど)それは「反応」が飛び通っているだけのように思えます。なぜなら、一つの問題に対して数万レベルの言葉が集まれば、元の意見・考えをはるかに凌駕する「新しい意見・考え」へとつながる筈です。学術の世界がそうですから。しかし、どうにもそうは思えません。「大勢」ができるだけで…。

「ネットワーク依存症」という言葉が出た時、僭越ながら、「やっぱり」と思いました。「依存」はあくまでも「従」の側となります。「主」にはなれません。われわれはネットワーク社会のおかげで「自由」になっているのではなく、おそらくは「支配」されているのでしょう。電車の中で、ズラリと皆が首を同じ角度に傾けてスマホを見ている光景に、少々、ゾッとした気分を覚えるのは私だけでしょうか…。あたかも社会のつながりを強めたような感のあるネットワークのテクノロジーは、実はマクルーハンが半世紀も前に言っている「考えなくても良い、楽な依存」をもたらしているだけなのかも…。奇妙な一体感と引き換えにして。

ということで、一日の半分くらいはネットワークを切断してみませんか。多少の不安感や落ち着かない気持ち(依存ですから、禁断症状が起こる筈です)は我慢するとして、しばらくすると、否応なく何かを「考え始める」のでは…。それは、人が社会の中で「主」に戻り始める瞬間だと思うのですけど。

ハイ、ダッチロール覚悟のテーマですのでこの編に書きました。

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