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怖い その71「また出ました 白いものがフワリと この家には何かいる」


白い影 イメージ比較的最近ですけど、「不思議 その71」で「毎日の生活の中 誰か他にいると思う感覚…」というテーマの記事を書きました。これは特に「怖い」という事を書きたかった訳ではなく、人の生き死にというものは多少の順序の違いがあったとしても、それは遥か昔から連綿と続くもので、「死んだからその人は消えた」という事ではなく、例えば百年ぐらいのスパンで考えれば、その時空の中ではズッと一緒に暮らしているという事になるということを書きたかったのです。まあ、概念としての話ですけど、「不思議 その7」で書いた、有名な「シュレディンガーの猫」という量子論での思考実験などから考えても、「死」などというものを、ある個人の「特定の時間(座標)」で捉えられるものではないように思います。

理屈っぽく聞こえるかもしれませんが(理屈っぽいか…)、あらゆる宗教は、一見「この世とあの世」「生者と死者」を二元的に見ているように感じますが、その教義の中には「生者と死者」との共存する世界を語っているようにも思えるのです。先祖や愛する者の死を弔って生きるという行為がそのような、「生と死」を一元的な世界の中のものとして捉えているのだと、私には感じられます。冒頭でご紹介した「不思議71」の中で、お釈迦様の逸話を例にとってその辺りの事を書きましたが、興味がおありの方はご一読ください。

と、ここまでは本テーマの「前振り」のようなものです。いきなり書き始めると、「出たー!」てな古典的な話で終わってしまうように思いましたので…。

また、出たのです。「何が…?」って、だからあれですよ、「幽…」ってな話に特定できないのですけど、そんなものです。「怖い その46」に書いた「ガラス戸の向こうをフワリと白い何かが…」が、またガラス戸の前を横切りました。今回のは前回よりももっとはっきりした人のような影で…。白い姿です。前回と同じように寝室の方に入っていきました。最初、家人かと思ったのですが、家人は黒系の服装だし、台所で夕食の用意をしていましたし、猫がそれにジャれついて邪魔をしているのにキャーキャーと文句を言っている声が聞こえています。その時に、ガラス戸の向こうを、スッと、けっこうな素早さで白い、人位の大きさの「もの」が寝室に入って行ったのです。

寝室には猫の寝床がありますから、出入り自由で戸は開けたままです。前回は新盆の頃でしたから、数年前に亡くなった家人の母親が、元の自分の寝室に戻ってきたのか、ってな予定調和的な話で終わらせましたが、実際に見た者(私)としては平気な訳は無く、怖かった…。今回は春先とはいえ、まだ肌寒い夕刻です。それに前回は家人が隣にいましたが、今度は一人でいる時です。人は「訳の分からない怖いもの」を見た時、怖いなりにそれが何であったのかハッキリと確認しようと思うのでしょうか。私、家人に声をかけるより先にガラス戸を開け、隣の寝室に入って、薄暗いから電気を点けました。当然、怖かったですよ。子供のころから若い時まで、けっこうその手のものはよく見ましたけど、歳を取ってオヤジになるとあまり見なくなりました。ですから、今回のは久々です。電気を点けた寝室の中には、前回同様、何も(誰も)いません…。

そのことはしばらく家人には話しませんでした。理由は、話したところであれが何か分かる訳でも、その時に怖かった感情が消える訳でもありません。それに、家人と二人、あと猫一匹で暮らし始めて、ようやくそんな環境にも慣れ始めた時に、でも、家の中に誰か他の者の気配を感じ続けていましたから、「やっぱりいるな」という気持ちと「でも、あれは何…?」という気持ちとが整理できなくて、言葉で語れなかったからです。

もう少し歳を取れば、そうした「もの」を何という事もなく受け入れられるのでしょうか。子供の頃や若い頃は、そういう「もの」をけっこうエキサイティングな対象として、「自分にはそんなものが見えるんだ」って感覚でどこか面白がっているところがありましたが、歳を取るにつれて、ただ感じるだけではなく色々考えるようになりましたので、「怖い」という感覚が少々強くなってきました。理屈で捉えようとする傾向故でしょうか…。

その寝室で毎晩寝ています。怖さはさすがにいずれは薄れていくものですけど、あの時に目にしたものをそう容易く受け入れることは難しい。考えれば考えるほど、「錯覚」という、自分があまり好ましいとは思っていない結論に近づきそうになります。これも、歳を取ったからでしょうか。まあ、どこまで考えようといずれは寝てしまい、で、朝が来るという毎日の繰り返しがあるだけですけど。

で、ある日、家人から聞いた話に背筋がゾッとしました。私、寝付けなかったのでビデオで撮っていた映画を見ながら缶ビールを二本ほど呑んで、それから寝たのですけど、私が寝床に入るときに家人が目を覚ましたらしく、私の寝入りの様子を怪訝そうに次の朝、話しました。寝入った私、何か泣いているような、嗚咽のような声を出していたとか。ただの寝言…? でも、泣いているような声に聞こえたとか。私にそんな記憶がある筈もない、です。特にあの白いものを見たこととの関連性は無いでしょうけど、とにかく、怖くなって、それからしばらく寝つきが悪くなってしまいました。

それだけの事といえば、それはそうなんですけど…。

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