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怖い その60「インターネットを流れる、人の肉体を失った感情…」


考える 自分でも、なんか煽情的で気恥ずかしくなってくるようなタイトルを掲げてしまいましたが、本当にこれ以上気の利いた、捻りを入れたようなタイトルなど、必要ないと思うほど、ここで書きたいことは身も蓋もないことなのです。「インターネットの中を人の肉体が流れられるわけないだろ」、ってな、お約束の突っ込みはご容赦いただくとして、この表現で言いたいのは、人が人としてあるための相互の関係性(人間関係)で出来上がっている「社会」というものを逸脱し、生身の体の中にある感情とは全く違う、「社会性も人の肉体を持たぬ感情」、それは「体温などなく、ひたすら我が身の中でのみしか成立しない、極めて揮発性の高い感情」であり、それがインターネットの中に疑似的な存在としての「人」を作り上げている、と感じるということです。

最近ではありません。相当に昔からそうなっていると思います。まだ、モデムが「ピーピー♪ボインボイン♪」なんて愛嬌のある音を立ててつながっていたころのパソコン通信には、そのようなものを感じることはありませんでしたが…。

とにかく、インターネットで確かに人と人がつながっていて、そこに、これまた疑似的な「社会」がある訳ですけど、そこにある「人」には「体温」がありません。「当たり前だろ」なんて突っ込みもご遠慮ください。つまり、それは「人」ではなく、体温がありませんから、漫画的表現ですが「ゾンビ」か「幽霊」みたいなものでしょうか。「現実社会」を生きている「人」とは明らかに違う存在です。現実社会の中にある「人」は例外はあるにしても「礼儀」「忖度」「斟酌」「歩み寄り」「思いやり」「我慢」などなどの心情を当然踏まえているし、そうしなければ現実社会は成立しません。しかし、インターネットの中ではかなりの割合で、そうした「人」の心情が無くなっているか、機能しなくなっています。これは事実です。

現実社会で「人」が「人」に対して「バカ」、「死ね」、「キチガイ」、「クソ」なんてことをそうそう言うことがあるでしょうか。あったとしたらそれは、相当に末期的な状況です。しかし、インターネットの中では、全てのサイトやSNSではないにしても、かなり高い頻度でそんな言葉が頻繁に使われています。何故? 理由は「匿名性」にあるというのが一般的な認識なのでしょうが、それもあると思いますけど匿名性だけで「人」が持っている(と信じている…)「社会性」「理性」「知性」「教養」まで失われるのでしょうか。確かに現実社会でも「欠席裁判」のような、本人がいない席での他人の悪口を複数でいう、というのはありますが、インターネットとは言え、(通信的に)面と向かった「人」同士がそんなやり取りをしている訳で、現実世界ではあり得ない頻度でそれが起こっています。互いが互いを貶めて…。

私も「やられた経験」はWEBに携わる仕事をしていますので、数えきれないほどやられています。その応戦として「自分はやっていない」なんて言えません。なぜそうなるかなんて、匿名性だけでは説明できません。それがない場合でも起きますから。

自分の場合で考えてみると、単純に「気が短い」的な結論になるのですが、よくよく考えてみれば、インターネットで「お友達を作ろう」「たくさんの人と仲良くなりたい」なんて思ったことは全くありません。インターネットは仕事道具であり、コミュニケーションはそのためのものです。まあ、それを円滑にするための感情交流的なものは多少ありますけど。しかし、目的は仕事ですから、ネットワークの上で機械的に進めればよいし、極端に言えば「人」的な感情が無くても良い訳です。仕事ですから。

と、考えていると、どうもそこら辺が本当の原因、というか理由のような気がします。インターネットは疑似的であろうとも実体のあるコミュニティではあり得ないと考えますし、そこには全く「人」の体温なんてありませんから、現実社会の中で必要な「感情コントロール」の機能が無くなってしまうのでしょう。仕事でさえ「感情」的なやり取りに発展してしまうのですから、通常のコミュニケーションで少しのズレが互いの中に生まれてしまうと、それが一気に「揮発性の高い感情」が制御無しの剥き出しとなって、いわゆる「炎上」をするのでしょう。そう考えると、「人」の中にはもともとそれだけの「揮発性の高い感情」、悲しいことにそれは「好ましい感情」ではないということで、「差別」であったり「欲」であったり「根拠のない優越感」であったり、「人の不幸への快感」などをその身の内に持っているということでしょうね。で、それがインターネットという疑似的コミュニティの中で「肉体」という「体温」を失って揮発していく…。考えてみると、誠に恐ろしい、というか「怖い」ことです。まるで「ゾンビ」か「幽霊」同士がやりあっているようなもので…。

インターネットへ今日も接続していますが、スサんだやり取りにすぐ出会ってしまいます。慣れてしまえばいいか…、って、けど、そうなったら現実世界でもそこが鈍くなって、区別がつかなくなるかも…。「ヘイトスピーチ」なるものを聞いていると、インターネットの「体温のない世界」が現実社会と区別がつかなくなって、漏れ始めてきているような…。これは誠に怖いことです。SFではなく、「ゾンビ」や「幽霊」がインターネットから現実社会へ溢れてくると…。

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