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怖い その54「今、カーテンを開けたのは誰…? 不可解な音たち」


考える 昔、何かの本で読んだのですが、それがどんな本だったかは記憶が定かではありません。新聞の記事だったかもしれません。概略をバックリといえば、ある地方の山村に大きな木があって、その下にいると、何やら人の声や音楽のようなものが聞こえてくるということで、不気味がられたそうです。他の木ではそのようなことは無く、その木だけだったようです。そのようなことは民族的な伝承として、「天狗の相談」とか「異界からの通信」などと古くからあるものですが、現代においてそのような事象が起これば、当然、科学的な調査の対象になります。地元の大学の教授が調査に乗り出し、実際にその木の下で人の声や音楽が聞こえてくることを確認したそうです。学者が事実と認めたことで、さらに不気味がられましたが、その原因を学者がつきとめました。

つまりは、空中を飛んでいるラジオの電波に、ある特定の条件で特定の周波数に対し、木が受信機的な状態となり、そのラジオの音が木から聞こえてくるのだとか。その条件とは、木の形、大きさ、気象、場所とか様々なものがあったと記憶していますが、珍しい現象であることは確かであるようです。まあ、電波は要は電磁波ですから、何らかの物理的な力が空中を伝わっているわけで、ある周波数に木(枝や葉)がシンクロしてその音が再生されるというのは説得力のある説明です。最初に聞いた人は妖怪か何かの存在を思い浮かべたと思いますが。

実はこれ、「音」ということで考えれば珍しいことではなく、例えば道に数ミリの溝をある規則で入れておくと、一定の速度で車がその上を走ると「音楽」が聞こえてくるという「メロディーロード」というものがあります。これは特許であり、「メロディーロード」は商標として登録されているようです。要は、昔のアナログレコードと同じ理屈です。道路の溝がレコード盤で、レコード針にあたるのがタイヤということです。同じような原理で「はがきレコード?」ということも可能で、はがきの端に虫ピンを縫い刺して、その逆側のはがきの端を持って虫ピンの先を回転しているレコードの溝に添わせると、はがきが振動して、外が聞こえてきます。音は物理的な振動を人間の耳がとらえるものです。もし、前記の「メロディーロード」みたいなものが、何かの原因で事前に道路にできたとして、その上を通るとき、人の声に聞こえたとしたら…。可能性として、全くないわけではないでしょう。

子供のころ、ゲルマニウムラジオからラジオの音が聞こえてくるのにワクワクした記憶のある人は多いと思いますが、あれは家庭のコンセントにつながっている電線を、コンセントの片側に端子を突っ込んで(両方突っ込むと感電)アンテナにして電波をとらえているわけ(電源は不要)で、冒頭の話では木がそのアンテナとゲルマニウムの役割である復調(検波)を行ったということです。

その音ですが、誠にとらえがたい一面を持っています。例えば、自動車を点検に出すと、車内の異音(明らかに異常音ではないビビリなど)に関してはプロでも原因を突き止めるのは難しく、車内音の解決は免責事項になっています。まあ、気になる人は大枚はたいて防音対策を施すのでしょうが。運転席と助手席に座っていると、それぞれが音のする場所に関して違ったことを言うというのは珍しいことではありません。ここまでの話だと「不思議編」の方に書きたい話ですが、そうもいかないのです(なんで…?)。

いわゆる生活音というものがあります。台所で調理をする音や、ドアの開け閉め、雨戸の開け閉めなど、何ということもない日常の音ですけど、それは原因(誰がやっているか)がはっきりと分かっていますから不思議や、ましてや怖いなんて感じることはありません。しかし、それが誰による音なのか分からなかったら…。誰もいないはずの部屋で、ドアの開く音が聞こえたり、話し声が聞こえたり…。もちろん、これらを「共鳴(元の音が他のものに伝わる)」で説明することはできます。隣の家の音が、あたかも自分の家の中の音に聞こえたりとか。しかし、時にはそれで納得のいく説明のつかない「音」があるのです。

確か休日の夕暮れ時だったと思いますが、私が自宅二階の部屋で一人、夕刊を読んでいた時、隣の部屋のカーテンが開く音が聞こえ、しばらくすると閉める音が聞こえてきました。カーテンを整えるシャッシャッという音まで…。夕刊を読んでいた位置は隣の部屋との壁を背にしてすぐ近く…。家人が外を見るためにカーテンを開けたのかと思いましたが、しかし、不自然です。家人に家の周囲をチェックする習性はないと思います。しかも、今は一階の台所で夕食の支度をしているはずです。背筋が思わず、寒くなりました。カーテンを開け閉めする音はハッキリと隣室のベランダ側の方から聞こえました。隣の家のものではないし、隣の家からそんな音が聞こえてきたことはありません。

一階に降りて家人に、確認しました。ズッと台所にいたとのこと。ますます、鳥肌が立ちます。思い切って二階の部屋に行き、こわごわと確認します。当然、誰も居ず、カーテンも閉まったままでソヨとも動いていません。その部屋は寝室に使っている部屋で、以前は亡くなった義母が寝室に使っていた部屋です。家人と冗談交じりで「バーサンが用事でもあって、帰ってきたのかね…」なんて話しましたが、気分は冗談どころではありません。もし、私が猫なら、尻尾がバボッと総毛だって開いているところです。

怖かった…。あれは何だったのか、説明なんてできません。ただ、カーテンの開け閉めの「音」がしただけといえばそうなのですが、誰が…。音はなんとも不可解。「空耳」「幻聴」などでは納得がいきません。何も分かりません。だから、怖いのです、ハイ…。

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