「不思議」「怖い」「変」を普通に考える。タイトルバナー

怖い その43「霊は実体化するのか、脳が見るのか…」


廃屋霊なるものは「夜」出るものとは限らない(らしい)という事を、以前、知人から聞いた話「怖いその10」で「そうかもしれない」と思っていましたが、それを自ら体験した話です。

ある程度、歳をとって鈍感になってきたのか、若い時ほど「不思議」「怖い」ものを見る頻度が少なくなっていますが、久々にかなりギョッとしました。ハッキリといいます。幽霊としか言いようのないものを見ました。しかも昼間、歩いて通りかかったある住宅街の一画ですけど。

近年、空き家の問題が深刻になっているようで、全国で800万世帯以上の空き家があるそうです。これは新築の物件も含み、本当の廃屋、もしくはその候補はどれくらいの比率になるのか、資料が無いのでよく分かりませんけど、少なくない件数の家が、次に住む人の当ても無く、佇んでいると思います。

最近、自分の住んでいる住宅街もロートル化が進んでおり、けっこう空き家が目立ちます。最近では「廃屋ウオッチャー」というか、郊外を車で走っていても、そういう物件が目に入ると「あれは廃屋…」と勝手に鑑賞しています。中にはけっこう立派なご邸宅で、「かつては何人もの人が住んでいたんだろうなぁ…。皆、バラバラになってどっかへ行ったのか…」なんて勝手な感傷にふけったりしています。

家というのは不思議で、人が住んでいないと元気をなくしてしまうのか、変な表現ですけど、周りの空気が「埃っぽい」感じになっています。雨戸が全て閉められていて、庭の手入れをした様子も無く、その庭に雑草が茂り、ゴミと化したもの(バケツやホースや自転車など)が乱雑に置いてあればそれはほぼ「人が住んでいない家」です。昔の「瓦屋根の家」は、そういう構造なのか、屋根の真ん中辺りが少し「凹んだ」ような感じになっています。人のいる生活の「温かさ」を失って、萎んでしまうのか…。

私は九十九神(つくもがみ:付喪神)を信じるというか、受け入れます。長く愛用したものには魂が宿るという事に否定的な感情は湧きません。家もそうなのでしょう。人がいなくなって、悲しんでいるような…。

で、本題です。以前、高校の頃、バイクで走っていると、目の端に一瞬ですが人の姿が見える「不思議その18」という事を書きました。それを錯覚であるとしたら「パレイドリア(壁のシミなどが意味のある形に見える)」か「シミュクラ現象(逆三角形に配置されたものを人は人の顔として認識する)」などが原因かと考えましたが、どうにもそれでは説明のつかないものも見えます。極めてリアルな姿として。

午後のまだ明るい時間帯に用事があって、家から少し離れた住宅街を歩いている時です。ある区画には廃屋が目立ちます。もう解体されて更地になっている所もあります。何十年か前は子供たちの賑やかな声が響いていた事でしょうが、今やヒッソリとしています。「廃屋ウオッチャー」としては、そうした感傷めいた思いを泛べながら、家々を眺めつつ、その一画を歩いていました。

しばらく歩いて、角地が更地になっている道を曲がろうとした時、その更地の奥に「お婆さん」が一人立っていました。昔の田舎なら珍しくないもんぺ姿に布巾を被った野良仕事の格好で。特に気になった訳ではないのですが、「こんな更地で何をしてるのかな…?」「昔住んでいた所を懐かしんで、見に来たのかな」などと考えながら、通り過ぎた後にその更地になった角地を振り返ると…、誰もいません…。

いきなり周りの空気がスッと冷たくなるような感じがしました。ワンテンポおいて、鳥肌が立つのを感じました。つまり、ゾッとしたのです。

振り返った時にはもうお婆さんが見えない所に移動していた? いいえ、その角地の奥には抜けられる所はありません。しかも、年寄りがそんなに素早く動けるはずがありません。

そのお婆さんの姿を明確にイメージで再現できます。バイクのように走り去る時の一瞬ではなく、歩きながら見かけましたから。

何度見てもそこには誰もいません。周りの家々もヒッソリとして、そこに立っているのは私だけです。けっこうな「怖さ」に襲われ、踵を返し、急いで家に帰りました。

見間違い? 錯覚? そういうのはどうでもいいのです。 嘘? それでも結構。別に誰かとその経験を共有したい訳ではありません。私が「怖い」と感じ、「不思議」と感じた事ですから。

幽霊としか思えないものを見た事は何度かありますが、それは、そこに「実体化」しているのでしょうか? それとも、「脳のどこかが感応して見える」のでしょうか? 考えたところで分かりませんが…。しかし、見える以上はそこにいるのです。目には「実体」として映るのです。

では、何故「お婆さん」なのか? そう見える事に何か必然があるのでしょうか? 何故「野良着姿」なのか? 私の脳に何かのパターンがプリセットされているのでしょうか?

昔、そこは「お百姓さん」の家だったのでしょうか? 確かにその辺りはもともとが農地で、今も多少、農家が残っています。あれは、ズッと以前、その辺りに住んでいた農家の「お婆さん」の姿なのか…? もしかして、今は無い農家(とその土地)が昔を懐かしんで、一瞬見せたかつての主の姿なのか?

答えのない事を、ただただ考え続けるだけです。

次にその更地の前を通った時は、何も見えません(いません)でした。静まり返った住宅地の空き地があるだけで。

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