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怖い その42「夜中に家の襖がガタガタと… 誰…?」


襖もうン十年前の事ですが、結婚して間も無い時の事です。新居というか、普通の2DKのアパートですけど、一室をリビングに、そして襖で仕切られたもう一室を寝室に使っていました。まあ、安普請のアパートですから2つの部屋を分けるのは四枚の襖だけです。建付けもテキトーで、直ぐにガタガタと音を立てますが、お金も無い頃ですから、それなりのアパートに住んでいました。

若い頃ですし、もともとが宵っ張りで、何時頃だったか忘れましたけど、遅い時間に寝床に入りました。寝つきはそれほど悪くないので、すぐにウトウトとし始めましたが、眠りに落ちかけた時、目の前の襖が、ガタガタッと音を立てて揺れました。

表を大型車が通ったとか、ヘリコプターが飛んでいたとか、他の部屋で何か物音がしたとかはありません。住宅街ですから、外はシーンとしています。その中で襖だけがいきなりガタガタと揺れたのです。最初は寝ぼけ眼でしたから、「エ…?」ってな感じで襖を見やりましたが、揺れはいったん収まりました。部屋の中はシーンとしたままですが、まあ、何か隣の部屋で人が何かにぶつかったのかな、位に思いました。

で、しばらくの間をおいて、また目の前の襖がガタガタガタッと振動します。他に何の気配も無く、暗い中でも襖が振動しているのが分かります。さすがに目が覚めました。家人はもうとっくに白川夜船、熟睡しています。

思わず「誰…?」と言いたくなる気持ちです。窓は全て閉めています。その音は、向こうに人がいて襖を揺さぶっているような感じです。また、振動し始めました。ガタガタガタッと。その原因となるような衝撃とか振動とかは無く、それ以外はシーンとした中で襖だけが音をたてています。

正直、ゾッとして、エイヤで襖を開けて音の原因を確かめたい気持ちと、布団の中にもぐりこみたい気持ちとが半々でした。で、意を決して襖を勢いよく開け、隣りの部屋に入りました。暗いですけど、そこには誰の気配もありません…。電灯を点けてみても、そこにはいつものリビングの光景があるだけです。恐々と襖を見やりましたが、すると、またガタガタと振動し始めました。

頭の中に「ポルターガイスト(補足説明※35)…」という言葉が浮かびました。何もないのに、何の気配も感じないのに、襖だけが振動しています。正直、マッツァオでしたが、やがて、襖の振動は収まりました。何なのか全く分かりません。合理的な原因を考えてみても、何も思いつきません。次の日は寝不足で会社に行きましたが、家人に話しても、当人は寝ていましたから、ヘー、ソウで終わり。

不思議な経験は何度かしましたが、それで鈍感になる訳ではありません。私の頭の中は怖さと理解不能な思いでゴッチャです。

しかし、その翌日にテレビを見ていて、ようやく原因が分かりました。関東でかなり多くの人が同じような現象を経験したようで、気象庁や警察、消防に問い合わせが相当あったというニュースをやっていました。やはり、誰もいないのに家の中の襖がガタガタと振動した、と。

原因は「空震(空振:くうしん)」。その現象が起きたのは1986年、11月です。伊豆大島の三原山が噴火した年です。その噴火の力により空気が圧縮されて、その波動が遠く離れたところまでやってきて、襖をガタガタと振動させていたとの解説。距離が近いと、空震で窓ガラスが割れる事もあるそうです。

「幽霊の正体見たり枯れ尾花」といった心境でした。

しかし、あの晩の経験は怖かった。原因が分かるとその怖さが消えるのでしょうが、分からなかったら…。やはり「怖さ」のコアには「分からない」「理解できない」という感情があるという事の証拠でしょう。

しかし、あれはビビッた…。

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