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補足説明※52「シンギュラリティ」


補足 ■「シンギュラリティ(Singularity)」ということでそのままの意味を言えば、「特異点」ということになるそうですが、これを理解するためには数学的な素養が必要で、例えば「分数の分母がゼロに近づいていけば、無限大に拡散する点」なんてことを理解できないと説明なんて正確にはできません。例えばで、ブラックホールを例に挙げれば、これは自爆的説明になってしまいます。そのように純粋数学(?)としての「シンギュラリティ」を説明しても本サイトでの「補足」にはなりません。ここでは、「技術的特異点(technological singularity)」としての補足説明を試みます。すでに一般的な言葉になりつつあるような気もしますが、その理解と説明には少々骨が折れます。

■分かりやすく説明するために、インテル社のゴールド・ムーアが提唱した「ムーアの法則」から入ります。これは、ムーアが1965年に唱えた「半導体の集積率は18か月で2倍になる」という法則ですが、まあ、数学的に云々というものではなく、半導体業界の経験則ですね。で、時間とともに技術は進歩し、集積回路は高密度化して、結果的にはその通りであったのですが、それがそろそろ限界に達して、2021年ころには崩れるとか。なぜか? 半導体の集積は「物理的」な回路の精度によるものですが、それが「ナノメートル=1億分の1メートル」のレベルまで集積され、ついには「原子」レベルの大きさという壁にぶつかります。シリコンウエハーの上に、より多くの回路を詰め込んで、3次元的回路で対応したとしても、いずれは物理的に限界が来ます。

■「技術的特異点(technological singularity)」を一応理解しようとすれば、この「ムーアの法則」を拡張した、アメリカ合衆国の発明家・実業家であるレイ・カーツワイル(Ray Kurzweil)の提唱する「収穫加速の法則(The Law of Accelerating Returns)」というものを理解しなければなりません。本気で解説すると頭がパンクしそうになりますので、テキトー覚悟でシンプルに言えば、「発明は次の発明と連鎖して、連続的ではなく飛躍的に技術は進歩する」という法則です。これも法則というより経験則のようなものだと思いますが、それは現実のものとなっていると言えます。例えば、集積回路の技術が、「量子論」とくっついた時、「量子コンピューター」という方向を生み出し、それはいずれとんでもないコンピューターを生み出すかもしれません。「ムーアの法則自体」もトランジスタの技術の上に成り立った集積回路の技術として進歩したものですから。

■ここでひとつ注釈です。この「技術的特異点」というものが2045年に起きるということを、一般に多くの人が誤解しているそうで、この年に「人工知能が人間よりも賢くなる年」ということではなく、それはもっと早い段階(2019年)に起き、2045年の「技術的特異点」とは、人工知能が人間などの能力をはるかに超え、それらは融合し、人類が新たな「世界(ポスト・ヒューマンとか言いうそうで…)」に入っていくということらしいです。予言とでも言えばいいのかな…。

■つまり、これまでに予測可能な限りの技術は次から次に「実現」と「陳腐化」を繰り返し、それらは互いに影響しあい、「予測不能なくらいの進歩」を果たし、そこから生まれた桁違いの人工知能が「人間の、たかが100兆の極端に遅い結合(シナプス)しかない脳」と結びついて、人間と社会の在り方が根本から変容するというものです。分からなくても、感じるだけでもいいのではないでしょうか。その特異点が実際に到来するかどうかは「分からない」のですから。だから予言みたいなものです。

■しかし、もしそうなれば、人類がかつて経験したこともないような「パラダイムシフト」、つまり、認識や思想、社会全体の価値観などに革命的・劇的変化が起きるということです。例えばですけど、今の科学万能めいた考えから、人間の「魂」「精神」のようなものが、至極当然のものとして実体を持って万人に認識され、更には「神」までもが観念ではなく実体として共有されるかもしれないということです。その瞬間が、「(技術的)特異点」を迎えるということです。まさかと思うかもしれません。しかし、産業革命や情報(IT)革命も、その「まさか」というレベルまで現実に起きたことです。更に桁違いの革命的変容が起こらないとは誰にも言えないでしょう。

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