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補足説明※21「マクルーハンのメディア論」


補足 ■マーシャル・マクルーハン(カナダ:Marshall McLohan)は1911年生まれで1980年に亡くなっていますから、少々昔の方です。元々は英文学者だったのですが、「メディア」に関する理論で有名になったといってもいいでしょう。

■テレビの出現に「一億総白痴(現代では差別語ですね)」なんて言葉が流行ったのを知っている人はそこそこのお歳でしょう。これはマクルーハンの影響から生まれた言葉です。つまり、テレビが人から「思考能力を奪う」という意味です。

■マクルーハンは確かに少しばかり古い世代の学者ですが、その理論は色褪せるどころか、ここに来てまた脚光を浴びそうな気配すらあります。

■マクルーハンの「メディア論」といっても特に彼の著作名を指しているのではなく、広く知られている、彼の理論のことです。それが世に出たのは1964年、東京オリンピックの年です(また2020年に開催されますが)。

■当時、日本ではその東京オリンピックを見ようと、テレビが爆発的に普及した年です。それまで、あまり馴染みのなかった「映像」メディアが各家庭にどんどん入りこんで行きました。それまでは、冷蔵庫、洗濯機と並んで「三種の神器」と呼ばれ、憧れの家電であった白黒テレビです。ちなみに、その後の「新三種の神器」は、カー(自家用車)、クーラー、カラーテレビで、頭文字を取って「3C」。

■まさに日本がミラクルな高度経済成長期に向かう少し手前ですが、マクルーハンの唱えた「メディア論」とは、単にテレビ等を指すのではなく、あらゆるテクノロジーは「メッセージ」をもった「メディア」であるとしています。マクルーハンの理論のコアには「拡張」という考えがあります。故に、テレビだけでなく、あらゆる「身体的機能の拡張」をもたらすものは「メディア」であるとした訳です。自動車、衣類、から家電まで、全てがメディアであり、それらは人間の世界を常に再構築し、現実を様々に換えて、人間そのものをその中に取り込んでいきます。それはやがて人の中枢神経までも「拡張」していき、「依存状態」へと向かいます。この辺りはポジティブに捉えられている人もいますが、そのためには「受け取り手」の問題が少なからず大きくなります。あらゆるメディアに対して「主」であり続けるためには、「依存性」にどう対応していくのか、という問題が。

■マクルーハンの理論はテクノロジーそのものと一体ですから、「古くなる」どころか、ますます大きな問題を投げかけ続けていくものです。マクルーハンが今日の様なWeb社会を予見していたかどうかは分かりませんけど、彼の理論が未だに通用する(賛否両論)ところに、人とメディアの関係性の基本(私見としては、ある種の怖さ)があるのでしょう。

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