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変 その75「クライマックス・シリーズで日本一は決まらない!」


野球 イラスト誠にストレートな思いをテーマとして掲げてしまいました。私は長年のプロ野球ファンです。で、このクライマックス・シリーズにはその当初から違和感を抱いていました。この件で反対派と賛成派がそれぞれに意見をもって対立していますが、個人的には当然反対派なのですけど、そうした議論に加わることは不毛ですから、特に自分の言い分を何かで表現しようなどとは思いませんでした。しかしながら、もういい加減にプロ野球界の安直な姿勢にいささか腹が立ち始めてきましたので、書きます。

クライマックス・シリーズなるミョウチクリンな名称のトーナメントが、メジャーリーグのプレーオフを真似て実施されたのはまずパ・リーグで2004年(平成16年)から。消化試合を減らそうとのことで始まったものが興行的に成功した(儲かった)ので、議論はありながらもセ・リーグも(儲けようと)2007年(平成19年)に真似をして導入。で、まるでメジャーリーグのプレーオフ気取りで今まで続けられています。メジャーリーグは30球団もあり、各リーグにディビジョン(地区)があり、その全体的なスケールが日本の野球リーグとは全く違います。プレーオフに参加する各球団は、まず各地区でのチャンピオンという実績、もしくは2位の中で最も勝率の高いチームが得られるワイルドカードという実績をもってさらに上のチャンピオンを目指して戦います。ですから、実績のあるチャンピオン同士の戦いになります。

しかし、日本の野球は2リーグで、12球団しかなく、リーグチャンピオンはペナントレースですでに決まります。チャンピオンはセ・パの両リーグに2チームだけ。しかし、結局は2位、3位のチームまでが参加して「日本一」を目指して戦うという、誠に「今までの事は無かったことにして…」といったプレーオフ(?)を改めて実施します。そこにチャンピオンという実績のあるチームは2つしかいないというのに…。時には、二桁もゲーム数を付けられたチームが参加します。「ペナントレースは本当に何だったのでしょうね…」と言いたくなります。

とまあ、こんな議論は既に反対派の意見として何度も叫ばれているでしょうから、この程度にしておいて、とにかく「クライマックス・シリーズで日本一は決まらない!」と再度主張して、ではかつての「江夏の21球」などの名勝負を生んだ「日本シリーズ」はどこに行ってしまったのでしょうか? なんて疑問を考えてみます。 ハイ、答えは簡単、「日本シリーズ」はもう無くなっているのです。クライマックス・シリーズの後に行われるのは「日本シリーズ」に見えますけど、違います。あれはクライマックス・シリーズの「決勝」です。ですから、そこの勝者は「クライマックス・シリーズのチャンピオン」であって、かつてのような「日本シリーズ」での「日本一」というチャンピオンは今や存在しません。寂しいことに…。

では、どうすればいいのか? クライマックス・シリーズによって消化試合が減り、儲かるのも事実でしょう。賛成派の多くはそこをメリットとしています。しかし、その理屈の中には「プロ野球興行の実体であるペナントレースの価値を下げ続ける」というリスクが含まれています。儲かればいいという単純な意見は、私的に論外です。そこには知恵も工夫も何もない。このおかしな状況をどうすればいいか、NPBは考える気配もないですね。まあ、実質的にNPBはお飾りで、球界の盟主とやらなんておかしな存在によってプロ野球界は左右されてきたのですから。ドラフト逆指名とか、あれやこれやと…。

そもそも、野球というスポーツは「トーナメント戦」に馴染みません。理由は、「ピッチャーが変われば違うチームになる」からです。ですから「リーグ戦」となるのです。それで各リーグのチームが一年間戦って、連勝したり、連敗したりするのを応援するのが楽しいのです。まあ、「リーグ戦」となるのは興行的な理由によるところが大きいのでしょうけど(ほとんどのプロスポーツがリーグ戦ですから)。最後の最後に「日本一」の栄誉をかけて短期戦で一騎打ちするのが「日本シリーズ」です。ですから、「日本シリーズ」を復活させればいいのです。

ではクライマックス・シリーズはどうするのか? 簡単でしょ。それはそれで、別の「タイトル」としてやればいいのです。セ・パ両リーグで今のようなトーナメントのような方式でやって、そのチャンピオンの称号は「クライマックス・シリーズのチャンピオン」です。サッカーで言えば「天皇杯」のようなもので、社会人野球のチャンピオンを参加させても面白いですね。あとは、日本の野球もメジャーリーグのように球団数を増やして、リーグの中に地区リーグを設けるか、3リーグ制にするか。できるかできないかを論じもしないし、そうした変革にチャレンジをする気配も今のNPBには無いですね。一部で、元プロ野球選手が自分の考えとして言ってはいますけど。

私的には、実験的にセ・パ以外にもう一つのリーグを作って、数年間、弱いのは当たり前ですから、運営してみて、興行力と野球の実力がそれなりについたら、日本のプロ野球を3リーグ制とし、各リーグのチャンピオンと各リーグ2位の中で勝率1位のワイルドカードのチームを入れて、4チームで「日本一」のタイトルをかけて闘う、ってのが見てみたいですね。今のクライマックス・シリーズなんかの「下剋上」とかいう下品な煽りなんかじゃない、ガチのプライドをかけた勝負が見られるでしょうね。WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)だって実現できたわけだし、日本のプロ野球もまだまだ変革できると思っています。夢は、アジアシリーズ、で、本当のワールドシリーズ(今のはUSAシリーズ)。

ちなみに、日本のプロスポーツ人口のを平成17年のデータ(出典:財団法人日本プロスポーツ協会「プロスポーツ年鑑」)で見ると、野球は810人、サッカーは986人、相撲は713人、ゴルフは4,430人、ボクシングは3,580人、ボウリングは1,032人、競輪は3,693人等々。人気の面から考えて、プロ野球選手はもっと多くていいように思えます、けどね。

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