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変 その67「楽天vs.ソフトバンク 日本ハムvs.ロッテ これって何の闘い…?」


考える まあ、これは特段に不思議なタイトルではないかもしれませんけど、よくよく考えてみれば誠にミョウチクリン…。「プロ野球の対戦じゃん」、って言えばそうなんですが、楽天もソフトバンクもIT企業でしょ。ソフトバンクは今や携帯電話屋さんになっていますが。で、日本ハムもロッテも食品メーカーですよね。その同業者同士が闘うってのは、商売で競うってことなら不思議はないのですが、これが代理戦争のような感じで野球グラウンドの中で試合が行われることに「違和感」を覚えられる方はあまりいらっしゃらないのでしょうかね…。私はかなり前から「違和感」どころか「変」「なんじゃ、こりゃ…」と感じています。

他に例えば、「JR東日本vs.ホンダ」とか「トヨタvs.日本生命」なんてのは社会人野球の試合(カード)だと言われればああそうかと思いますが。ちなみに、昔は「実業団野球」なんて呼んでいたと思いますけど今は「社会人野球」の呼称に統一されているようです。これは、公益財団法人日本野球連盟(にほんやきゅうれんめい:Japan Amateur Baseball Association、JABA)が統括している組織です。1949年(昭和24年)、創設時の名称は「日本社会人野球協会」。今では「アマチュア」という言葉も少々曖昧なものになっていますが、昔はプロ野球選手の出戻りを一定枠で認めていたようですけど、プロ野球側の「選手引き抜き」で関係が悪化し、最近までは殆ど選手の交流が無かったようです。しかし、ここにきて、野球組織の多様化(オリンピックや独立リーグなど)とともに関係もかなり改善し、プロとの交流も「雪解け」の様子です。

それはけっこうな事なのですが、WBCも既に「野球=世界の競技」として定着の気配を見せており、日本プロ野球選手のアメリカ・メジャーリーグ挑戦も珍しいことではなくなり、そういった大きな流れは野球ファンとして誠に好ましいことなのですが、「それにしても…」と言いたくなるくらいの古色蒼然とした「プロ野球チームの名称」は全く変わる気配がありません。これは「文化」というか、簡単に言ってしまえば、そもそもの「プロ化」が、企業の「宣伝」活動の一環として成り立ったことが今日まで続いているのだと思います。かつて、某球団のヘッドが「監督の更迭」を「企業内の人事」という、とんでもなくボケた発言をしたことで、未だに日本のプロ野球は「会社の宣伝部」のような位置づけであるという事があからさまになったと思っています。それじゃ、社会人野球と一緒でしょ。

もし、アメリカのMLB(メジャーリーグベースボール: Major League Baseball)で、「クライスラーvs.ナビスコ」とか「マイクロソフトvs.アップル」なんて球団名のカードがあったら、アメリカ人はそれをどう見るでしょうか。おそらく、大ブーイングでしょう。例えばボーイング・レッドソックスなんてチームがあったとしたら、レッドソックス・ファンはボーイングを応援するのでしょうか。昔、シアトル・マリナーズの経営に任天堂が加わっていましたが、もしその時、任天堂・マリナーズなんてチーム名にしていたら、どうなったでしょうね。間違いなく、ファンは呆れて離れていくでしょう。彼らは「自分たちのチーム」を応援しているわけで、企業のために球場へ足を運んでいるわけではありません。

しかし、日本は全く違います。「ファイターズ・ファン」とも呼ばれれば「日ハム・ファン」とも呼ばれるでしょう。「イーグルス・ファン」とも呼ばれれば「楽天・ファン」とも呼ばれるでしょう。もし私が「ファイターズ・ファン」で、「日ハム・ファン」と呼ばれれば、「阿保か!」で一蹴です。というより、そもそもが応援しませんけど。例えば「千葉ロッテマリーンズ」ですが、そこのファンは「ロッテ・ファン」とも呼ばれます。これ気色悪い。「お菓子屋のファン」ですよ。なんでファンが「お菓子屋」を応援しなければならないのですか。それは違うもの、なんて分別はつきませんね。

私は瀬戸内海沿岸の某地方都市出身で、そう書けば野球ファンとしてどこのチームを応援しているかお分かりかと思いますが、このチームには親会社的な存在は法的にはあっても、経営的にはありません。チーム名に親会社の名前が入っているじゃないか、と言われそうですが、これは旧社名であり、それを球団名に入れたのは、経営が苦しい時代に助けてもらったことへの「お返し(忘れません、という)」で、今はその名前を持つ企業はありません。で、ちゃんと経営が成り立っています。地方球団ですよ。マーケットは首都圏に比べれば遥かに差があります。しかし、成り立っています。メジャーリーグのチームもマイナーリーグのチームもみなそうです。自分たちの本拠地がある中でファンというマーケットを醸成し、その中で経営努力をしています。

マスコミも、チームの愛称の方で呼ぶならまだしも、企業名を連呼しています。聞いていると、社会人のチームとどこが違う、と言いたくなります。で、その経営を面倒見ているという企業も、時代とともに何度も変わります。そのたびに「チーム名」が変わるなんて、違和感が無いのでしょうか。あると思いますけど、仕方がないと思っているのでしょうか。少なくとも私は「携帯電話屋」を応援はしません。この、アメリカのMLBと、日本のNPBとの違いについては兄弟サイトの「テキトー雑学堂」の「社会・政治その26」で書きました。ご興味がおありの方は是非ご覧ください。

要はファンの方の問題でもあるのです。サッカーを見てください。バスケットを見てください。新たなチャレンジとして、「地域社会の中でファンとともに活動する」ということは実現しています。古色蒼然としたプロスポーツはバレーボールにしてもラグビーにしてもプロ化を事実上、企業に頼っています。社会人野球だって、アマチュアなるものの存在が希薄というか不明瞭になっている今の時代、もう企業から離れてみればどうですか。あなたたちは「セミ・プロ」とも呼ばれているのですから。いつか、日本のプロ野球が、地域社会の中で「文化」としてファンたちを楽しませてくれる、そういったリーグが成立することを一野球ファンとして願っています。

それができないなら、プロスポーツとして、「実は皆、興味が無い」ということですから、無くなっても仕方ないでしょう。本当に愛してくれるファンを持ったチームは、決して消えません。それは歴史が証明しています。私は特定の企業なんて応援しません。そんな義理は無い。全く変ですよ、メーカーを応援するなんて。社会人野球のように社員だけが応援に来て、それは社員のレクリエーションの一環なんて言うのなら、私には関係のないもの。興味なし。

「楽天vs.ソフトバンク」は「イーグルスvs.ホークス」。「日本ハムvs.ロッテ」は「ファイターズvs.マリーンズ」。願わくば「東北イーグルスvs.福岡ホークス」。「北海道ファイタースvs.千葉マリーンズ」。企業の広告に球団名をまだ使わせているようでは、日本の野球はいつまで経っても文化的には三流、です。

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