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変 その62「グローバリズム~♪ と鳴く鳥の抱える卵の中身は…」


考える もう何年位、もうどれくらいの期間になるでしょうか…。仕事でとにかく同じ言葉を何度も何度も繰り返し聞かされるのは。どんな上の句でも成立してしまう下の句「それにつけても金の欲しさよ♪」ってなもんでしょうか。えっ、何のことかって…? この下の句と同じように言えば「それにつけてもグローバリズムよ♪」ってなところでしょうか。つまりは「グローバリズム」って言葉です。正直言って食傷気味ですし、言っている人がその意味を本当に考えているのか、って疑わしくなります。

グローバリズムに対応できる人材の育成、グローバリズムの中での成長戦略、グローバリズムの進む世界の中での自己実現、とかとか、テキトーに言えばいくらでもテーマにできます。ちなみに、仕事で、といいましたが、主にどんな仕事でこのグローバリズムなる言葉を聞くと思います? それは教育関係の仕事です。公も私も含めて。で、結局は「英語教育の充実、必要性、使える英語云々」なんて、阿保(失礼)なところに後方二回転宙返り半捻りで見事な着地をします。判で押したように。

そもそも、グローバリズムは現代の中で使われている言葉でもなんでもなく、15世紀半ばからの「大航海時代」から始まる、欧米列強の帝国主義・植民地主義もグローバリズム。さらにはローマ帝国の時代まで遡ってもいいでしょう。まあ、特殊な言葉でもありません。個人的にはこのグローバリズムは文化としての言葉ではなく、経済の言葉であると考えます。であれば、18世紀後半の「産業革命」以後の社会をグローバリズムの社会と呼んでも差し支えないと考えます。その程度の言葉ですが、もしグローバリズムが文化にまで及んで、それを「世界の交流、相互理解」なんて思ったら大変にお目出度いことです。文化人類学でもお勉強しましょう。それは、「文化変容(補足説明※48)」による、多様性を失った脆弱な世界の到来です。

話を元に戻します。グローバリズムとはあくまでも経済の中で語られる言葉です。そこに「人のつながり」などはありません。いえ、あり得ません。特に教育に携わる人は、そこを十分に理解しているのでしょうか(まあ、してないわねえ)。グローバルとただの形容詞にすれば「世界的(規模)」というだけの言葉で、それがグローバリズムという、あたかも現代の主流をなす「思想」のように表現するのは、ただの石をご神体に神社を作った織田信長のアイロニー(皮肉)なのか、それを飛び越えたボンクラ(失礼)なのか、どちらでしょうか。

経済であるグローバリズムの実体は何か。経済である以上、当然その実体は「金」であり、それを支えるものは「軍事力」です。そうした景色は第二次大戦前夜にも見えていたものです。当時はエリア単位のブロック経済なんて言ってましたが、それも現代とあまり変わらない景色です。アジアの盟主を狙った大日本帝国が唱えたのは「大東亜共栄圏」。恐ろしく独りよがりで押しつけがましい経済システムです。どこの経済ブロックも似たり寄ったりですが。

グローバリズムの実体のいい加減さを、ものすごく分かりやすい例でいえば、中国の台頭があります。あれは1980年代にはとっくに崩壊していた「共産主義イデオロギー」の求心力に変わり、経済開放を行った結果として、大量の低賃金労働者が「世界の工場」を築き上げ、そこへ世界中から投資が行われます。経済は発展し、GDP世界第2位の国があっという間に登場します。そのお金はどこに行ったのか? 正確に全てを把握はできませんが、結果的には中国の軍事力、その近代化へのスピードを驚異的に高めます。で、強大となった軍事力を背景とし、彼らの言う「核心的利益(国益)」を「守る」などと詐称して周辺を「侵略している」のが事実です。まあ、中国の侵略は共産党時代からの事実ですが。

国民もある程度は豊かになって「利殖」「爆買い」なんてやっていますが、その景気が急激に減速しているのがただ今の状況でしょう。これは「中国の大本営発表」からは全く分かりません。しかしこれは、「ルイスの転換点(補足説明※49)」という概念を援用すれば、賃金の大幅上昇と過大投資のツケでその「我が世の春」も急速に冷え込み、残るのは今現在の「軍事力」と「軍事行動」です。これがますます狂暴化するのは、かつての大日本帝国と同じでしょ。本当の意味で国民は豊かになんかなっていません。グローバリズムが抱えている卵からはそんなものが生まれるのです。歴史上、何度も何度も。だから戦争はなくならないのです。

企業がグローバリズムを唱えて「利益」を求めるのは、もともとそんなものですから仕方ないとして、教育関連に携わっている人は、簡単なグローバリズム・シミュレーションを行ってください。英語ができて、何になるんですか? 最も大事な「考える力」は母国語の中でしか育ちませんよ。文化の担い手である「人」の情緒を育てるのは「国語」でしょ。ナショナリズムから「政治」の灰汁を抜いてしまえば、たおやかで自由な「地域文化」となります。もういつまでも、グローバリズムなどとピーピー鳴くのはやめましょう。そんなものは裏のお山に捨てましょう。

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