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変 その54「日本人は集まると龍、一人だと豚…、だそうですが」


集団けっこう昔で、若い頃の話ですが、新宿で遊びまわっていた頃、そこで知り合った中国人の女の子から聞いた言葉ですが、面白かったので記憶に残っています。

「日本人は集まれば龍、一人だと豚、中国人は一人だと龍、集まると豚」だそうです。その言葉への感想は「へー、そうなんだ…」ってな感じです。その頃はバブル前夜というか、そこそこ景気も良く、日本のブランドが海外で強かった時期です。ジャパンバッシングなんて言葉もこのころから言われ始めたと記憶しています。ちなみに、テキトーな拙い中国語で話すと殆ど通じませんでした。その女の子は福建省の出身だそうで、私が習ったのは北京語。どうも発音が全然違うそうです。中国語とは全土で同じではなく、方言のレベル以上に通じないとか。なんせ、同じ字でも発音が違うそうで。今ではマスメディアの発達でそれほどでもないようですが…。まあ、私の中国語が下手だったのでしょうけど。余談。

その「日本人は集まれば龍」というのは、集団になると強いという事でしょう。「中国人は一人だと龍」というのは、個人力の強さという意味だと思いますが、今考えてみると、「そうなのかねぇ」と思います。中国の団体観光客を見ると、まあ、昔の日本の農協海外観光ツアーも同じだっただろうし、ヨーロッパで見たアメリカ(もしくはオーストラリアか?)の団体観光客も、同じ。マナーは悪いわ、うるさいわ、皆、自分勝手だわ。つまり、「集まれば」どこも豚(とまでは言わないけど、子供の集まり…)って事ではないでしょうか。

「一人だと龍」ってのは、その通りでしょう。歴史を見ても、現代でも、「事を成す」のは個人であり、その固有の力ですから。日本の一流企業と言われる会社でも、全ては「有能な一人」によって生み出されているし、いわんや「芸術」「創作」の世界は一人の才能ある個体から生まれています。集団で「ピカソの絵」は描けないでしょう。映画を「総合芸術」といいますけど、名作か駄作かは、やはり監督の才というもので決まります。

今思うと、その中国人の女の子の言葉は「中国人としての誇り」のような意味の言葉だったのでは。「日本人は所詮、群れてばっかり。一人じゃ何もできない」ってなことで。でも、先進国というか、今の急成長した中国も一緒では。共産党なんてバカデカイ組織、とても「龍」だなんて思えないし、金を設けているのは「集まっている組織」、会社(中国では公司)でしょ。まあ、リーダーとなる人には「龍」がいるかもしれないけど、それであれば、あの言葉は「龍に率いられた組織は龍、豚に率いられた組織は豚」ってことになるのでしょう。

言葉遊びはこの辺にして、「集まれば龍」ってこと自体があり得ないように思います。破壊を目的にした軍隊なら「数」がものをいいますが、それはナポレオン位までの時代でしょう。戦争が「用兵」で勝負がついた時代。今は、兵隊がいなくても、極論すれば一発の核ミサイルで勝負がつきますけど。

それに、「組織劣化」というものがあります。これは説明しなくても世界中で起こっているし、大きな企業にお勤めの方は身に染みて体験されているのではないでしょうか。私はフリーランスが長いのですけど、仕事柄、官公庁や大企業に出入りしたり出向のような契約で中にいたりして、その実態にゲロッパな思いを何度もしています。私憤ではありませんが(私憤です)、官公庁なんてその中身知ったら、税金払うの、嫌になりますよ。

そもそも、「集団」が大きくなればなるほど「個の力」が弱くなって、「手抜き」が増えるのは「リンゲルマン効果」や「傍観者効果」(補足説明※40)などからある程度実証されていると思いますけど。自分が当事者であるという意識が分散して、「誰かやってくれるだろう」となることですが、皆、覚えはありますよね。変な事といえば誠に変なことですけど。

大企業がダメになっていったり、歴史を見ても帝国が次第に腐っていくのは事実です。

歴史歴史の節目には「一人の龍」が現れています。希望的に、「日本にも、出でよ、龍!」。

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