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変 その40「会社身分制度の病理 勘違いが生むエリートショック」


薬唐突ですが、「精神安定剤」には「マイナー」と「メジャー」が存在します。どのような区分かといいますと、「マイナー」はまだ本格的な精神疾患に行く手前で、医師に病気として認められるほどでもない「不安」とか「情緒不安定」などに対して処方される薬です。お世話になっている方はたくさんいらっしゃるのでは。私も3度ほど「ヤバイ!」と思った時、医者に駆け込んで処方してもらいました。で、「メジャー」はもう本格的にあちら側に行ってしまった場合に処方される薬です。こうなると治療には数年かかるそうです。「メジャー」昇格を目指すのは野球だけです。

話は変わって、「会社身分制度」という言葉も、「エリートショック」という言葉も、友人知人や仕事関係の人との話の中で使っている私的な「造語」です。どういう意味かと言いますと、今の日本(よその国もそうかな…。お向かいの国なんかも)は、統計上、殆ど8割近くがサラリーマン(給与所得者)ですから、その給与を頂く会社がどこであるのかで社会的地位(=身分)が決まります。みんな、一生懸命に就職活動をして、少しでも社会的ステイタスの高い「お会社」の「正社員様」になる事を渇望します。それが、「選ばれた者(=エリート)」の証であり、豊かな生活を作ってくれる事になっているようで…。しかし、それはハッキリと言って、昭和の時代で終わりです。

いわゆる一流企業の方々やお国の役人の方々と仕事をする事がありますが、確かに「理解力は高い」し、「そこそこの教養」はお持ちです。しかし、彼らの持つ「矜持(プライド)」は「個人の能力」ではなく「その所属する会社(官公庁)」に帰属しています。まあ、それを「個人の能力」故であると勘違いされているのですけど。皮肉などではありません。事実です。なぜなら、「証明」できるからです。一部の例外的な方々を除いて、「会社を去る(自発ではなく)」、もしくは「会社のステイタスが下がる(不祥事、経営悪化等)」と、それは見事に「シュン…」となります。月並みな表現ですが「風船が萎むように」。「自分は自分」とならないのです。

それだけならまだいいのですが、精神疾患を起こす方もいます。会社の中にいたころは、人間関係などの色々なストレスで、「マイナー」のお世話になっていた人も多いでしょうが、不謹慎ながら「メジャー」昇格となる方もいらっしゃいます。それを「エリートショック」という言葉で表現している訳でして…。企業の実名は伏せますが、ここ数年、新聞にほぼ毎日載っている某大企業の中など、元から「浮世離れ」した「会社身分制度」の頂点近くを謳歌していた方々ばかりでしたが、その「エリートショック」を現実に知っていますけど、目も当てられない…。「シュン」となって、去っていく方はまだいいのですが、「世の中が、マスコミが悪い」と「被害者意識」の塊になる事で自分の精神、プライドを守っている方などもいて、これって、「メジャー」昇格の可能性が高い。

予定調和的な「揶揄」「茶化し」をしているつもりはありません。けっこう、単純な光景なんですよ、そんなのは。

そもそも自分が使っている言葉なんですけど、日本語で「エリート」っていうのは「マンション」と同じような「和製英語」で、「エリート」とは本来「社会の中で指導的な役割を持つ優秀な人物」で一握りの貴族クラスの者、「マンション」は「豪邸」です。日本語の「エリート」はどこにでもゴロゴロと転がっていますし、「マンション」もあちこちに建っています。全て「勘違い」が原因なのです。かつて「一億総中流」って言葉がありましたが、それ自体は現実に「富が公平に行き渡っている」という事ですから良い事なのですけど、問題は「中流」という表現…。上流でも下流でもない、要は中途半端な位置です。その中で「エリート会社員」と「マンション」が大量生産されました。

なぜ「勘違い」というかと言えば、理由は、それらが殆ど「ローン」という「将来を担保にした豊かさ」で出来ているからです。これはアメリカでも一緒です。向こうの方が最初に破綻しましたけど。エンロンにしてもリーマンにしても、結局は「実体」の無いものが「豊かさ」のコアにいた「ツケ」が一気に噴き出しただけで、誠に「理に叶った」事です。日本も同じように「理に叶った」事が起きているだけです。

何が言いたいのか? 要は、意外と「考えなければならない人」たちが「考えていなかった」という事です。しかし、エリートなどとは無縁の「職人的」な人たちは「自分が作り出すもの」に矜持を持っていますから、ここには「実体」があります。日本人が創り出す「技術」は特段の例を挙げるまでもなく、とんでもなく高いのは事実です。で、「技術一流、経営・営業二流、政治三流」の国が出来上がった、と。

もうここいらで、(政治はややこしいから置いといて)「会社に依存して矜持と豊かさを得る」、「会社に依存しないと矜持と豊かさを得られない」社会を変えましょうよ。失笑覚悟でご提案。まず、全国の駅前を開放して「楽市楽座」を復活させましょう。うるさい「道交法」なんて、知恵と工夫で何とか対応できるでしょう。誰もが「屋台ひとつからビジネスを始められる」「勘違いなど起こす暇もないほどの」社会の形ができれば、「メジャー」にも「マイナー」にもお世話にならなくていい社会が創れると思うのですけど。ダメ…?

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