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変 その4「英語って道具でしょ 何に使うかが問題ですけど…」


グローバルWEBのニュースを読んでいると笑える話がありました。最近は多くの企業が「英語力」を社員採用の際に重視し、受ける方もその能力を一生懸命に鍛える。が、です。その「英語力」なるものを客観的に評価するものにTOEICなるものがありますが、それで900点以上なら「オーッ! 優秀!」ってなもんで採用するそうですが、実際に仕事で英語が必要な場面になると殆どと言っていい位喋れないそうで。いくらTOEICで高い得点を取っていてもそれが役には立たないという事です。

しかし、企業は相変わらず「グローバリズムに対応できるよう、社内の公用語を英語とする」なんて言って、社員たちの英語力向上の奮励努力を煽っています。その基準はやはりTOEIC。

なんか変ですよね。某企業では「TOEIC800点以下は人に非ず」みたいな感じでしたが、どうなんでしょう。どうして高得点を取っても使い物にならないものが評価の基準になっているのでしょうか。知り合いで語学に堪能なものに聞いてみました。すると返事は「TOEICは点の取り方がテクニックとしてあるから、高い得点と実際の英語力にはあまり関係がない」とのお返事。少々驚きました。

が、良く考えてみれば、私の語学力なんて怪しいものですが、実際に困った事は無いし、この英語力を向上させようと思った事もありません。まあ、それが英語を使えると言う事かどうかは分かりませんが、某ヨーロッパのホテルで押し問答となり、ありったけの英語の語彙を振りかざして論争(ただの口喧嘩…)した結果、相手のマネージャークラスが詫びを入れるという戦果を得ました。まあ、これは英語力というのは怪しいもので、私の怒気、語気が激しかったから、まあ謝っといたほうがいいだろう、って相手が思ったのかもしれません。でも、経験上、向こうの連中は殆ど謝ったりしないけど…。

で、この程度の私でも小さな外資系の会社で一時期仕事をしていまして、周りの者は英語を自由に操っていました。英語があまり得意ではない人もいましたが、仕事に支障はありませんでした。ある時、そこのマネージャーに「TOEIC、どれくらいの点数なんですか?」って尋ねたら、帰ってきた返事は「そんなの関係ないよ。だって、みんな実際に英語使ってるんだから」とか…。ごもっともなお答えです。その時初めて知ったのですが、そこでTOEICの点数など持っている人は一人もいませんでした。何なんなんでしょうね、TOEICだとか、英語能力を評価するなんてのは。英語は使えてナンボ、道具ですから、所有価値ではなく使用価値でしょ(補足説明※7)。

数学者のピーター・フランクル、日本名富蘭 平太さんの言葉をふと思い出しました。彼はTVタレントとしても活躍し、母語のハンガリー語のほか、ドイツ語、ロシア語、スウェーデン語、フランス語、スペイン語、ポーランド語、英語、日本語、中国語、韓国語に堪能で、他にも使える言語があるそうです。その彼の言葉です。「どれだけの言語を覚えようとも、一番大事なのは母国語(Mother tongue)」だそうです。それはそうでしょうね。最初に覚えて、それからそれを使って考えて、学習が始まる訳ですから。

有名な「銀の匙(補足説明※8)」の逸話も、結局は国語力(日本語力)を高め、そして、その母国語の力で考える事があらゆる学問、もしくは課題解決につながる事を教えてくれます。これには全く共感します。事実我々の重要なコニュミケーション手段は「言葉」であり、日本人であるならそれはまず、日本語です。ここを考えずして英語力がどうのこうのというのは全く理に叶わない、お題目ばかりのグローバリゼーションを唱える「門前小僧のお経」のようなものです。

別に英語力を否定している訳ではありません。日本人の場合、「日本語でちゃんと考え、説明できないものが、なんで英語ならそれを説明できるの?」という、昔からの素朴な疑問があるだけです。鍛えるべきは母国語力です。

自分の経験からひとつ。ある中規模IT会社のマネージャー職を仰せつかっていた時にどうしても急遽エンジニアが一人必要となりまして、私が採用担当になってしまいました。最終選考まで来た方々はみな履歴は優秀です。で、その中のおひとりに大企業からの転職者で、英語、仏語、独語、露語に堪能という方がいました。その方と話をした私の簡単な感想なんですけど、それは絶対にご本には言っていません。不採用になりましたので。で、私の感想。「君、日本語が下手だね…」。

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