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変 その35「川柳です:何故だろう 私がいないと 上手くいく」


色々バラバラ「何故だろう 私がいないと 上手くいく」。これは某生命保険会社が毎年募集している「サラリーマン川柳」で、けっこう昔に優秀作品として選ばれたものです。他にも面白いものはたくさんあったのですが、これが未だに記憶に残っています。読んだ時は周りの者と大笑いしました。しかし、笑ってだけもいられないのです。サラリーマン川柳はその時代を映す鏡として定着していますが、この作品は、コンテンポラリーな事ではなく、かなり以前から会社というものを「機能不全」に陥らせている原因を突いています。想像するに、これは会社のけっこう上の役職(部長・課長クラス?)の方自身か、それを見ている方が作ったのでしょう。自分自身の事だったら気が付かないか…。

意味としてはそのマンマで、深読みするようなものではないと思いますが、会社内で何某かの「プロジェクト」を立ち上げる時、よく、役職にある者をそのままそのリーダーにする事があります。この時点で、そのプロジェクトは殆ど上手くいかない事が決まってしまいます。何故か? プロジェクトとは往々にして「新しい課題を解決する、新しいものを作る」ために、作られるものですけど、プロジェクト成功の要は「リーダー」にあります。そのリーダーが、組織として問題を抱えている「旧体制」の上司である以上、「新しい課題、もの」には対応できません。

例えは悪いのですが「井戸に毒を入れる」ようなもので、最初からもうダメです。これは自分の仕事経験からも事実であるといえることです。つまり、「新しい課題、もの」について議論しようとしたら、「否定」は厳禁です。実はこれがプロジェクトのルールで、「否定ではなく、代案を出していく」「良い意見には、それを更に良くできるアイデアを提示していく」ということが守られないと、課題解決の糸口は見つかりません。決めつける訳ではありませんが、日本の「終身雇用」と「年功序列は」、優秀な者を出世させるとは限らないシステムを作っています。また、グローバリスト重視でスペシャリストを「専門バカ」的に扱う傾向が強い。となると、何故か、自分の「個人的成功体験」が判断の基準となりやすく、その多くが「ネガティブ・チェック」の達人になるようです。プロジェクトなるものの最大の「阻害要因」がこのネガティブ・チェックなのです。「チェック」であるなら良いのですけど、いわゆる「重箱の隅をつつく」「成功体験という、硬直した価値観を基準とする」ような事を、リーダーがやってしまうと、そのプロジェクトは頓挫します。

プロジェクト成功の要については、兄弟サイトの「テキトー雑学堂:社会・政治その19」にも書きましたので、よろしければご参考までに。

つまり、冒頭に掲げた川柳は、まさにそこを指摘しているのだと思います。会社という組織は「ピーターの法則(補足説明※11)」にあるように、出世プロセスのどこかで社員を「無能」な存在にしてしまいます。本来は、そうした会社の「陋習(ろうしゅう:悪い習慣、慣例)」に囚われないチームによって「課題解決」を図ろうとする筈のプロジェクトにその「陋習」をモロに入れてしまいます。おそらく、そうしたリーダーが最も多く口にするのは「いいアイデアは出ないのか!」でしょう。これは無理ですよ。リーダー自身がアイデアというか「議論のきっかけとなる考え」を出さないと、親亀がいないのに、その上に子亀は載れません。孫亀も…。

「考えに、更なる考えを載せていく」のがプロジェクト内での「在るべき姿」で、繰り返しますが「否定」「ネガティブチェック」はご法度、ルール違反なのです。

これって、なかなか理解されないのですよね。スペシャリストを社外から呼んできても、動いている環境が「会社」のマンマですから、呼ばれたスペシャリストも「なんで、俺を呼んだんだ…?」となります。外部は外部なんです。馴染めませんし、その力も発揮できません。

皮肉りたい訳ではありません(少しは、ありますが…)。そのような景色は事実、何度も見てきています。「課題」が「課題」の再生産へとつながり、「煩雑」と「疲弊」が生まれるだけで、結果は、「何も変わらない」という事、です。その陥穽(かんせい:落とし穴)に自ら気が付く事は、ないでしょうねえ…。「変」です。

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