「不思議」「怖い」「変」を普通に考える。タイトルバナー

変 その30「学歴主義は無くなりません 何故なら…」


就職活動新聞で、入社試験の申し込みをするのにWEBから手続すると、ある大学の学生はどの日にちを選ぼうとも「満席」「満席」と出てしまい、ある大学の学生は申し込むことができるとかいった記事を読みました。WEBのシステムとしては簡単な仕組みで出来ますね。これが新聞の一面で取り上げられていましたが、出身大学によって企業が求人の応募者にスクリーニングをかけるのは、別に今に始まった事ではありません。何十年も前からそうです。

今よりも露骨で、WEBなんて便利なものが無い頃は、殆どが直接、会場で受け付けますけど、ある企業では、有名大学とそうでない大学の「受付場所」が違っていて、念入りな事に受付横に大学名を入れた立札を立てていました。「あなたはこちら、あなたはあちら」という事です。差別に近い…。「学歴主義」は、ハッキリ言って「無くなる事はあり得ません」。

何故なら、「企業にはそれ以外に人を選ぶ基準が無いから」です。更に言えば、企業は「賭け」もしませんし、「毒」も飲みません。よく「何かキラッと光るものを持っている学生」が欲しいなんて戯言を言っていますが、「キラッ」と光るものを持っている学生は「サヨナラ」です。それは「危ない」キャラクターかもしれないからです。企業が好むのは「絶対に反抗しない従順な学生」であり、それは今も昔も変わっていません。もっとも、それだけ神経を使って採用しても、その後その人がどうなるかは人それぞれで、警察のお世話になる社員も出てきます。

これはある企業の例ですけど、その会社のけっこう上の人から聞いた話ですし、他の人からも聞いたし、本人からも聞いたので本当の事ですが、採用予定員数のうちに、いわゆる「二流、三流大学」出身の者を採用する「枠」を設けておいて、学歴主義との批判を避けるようです。猿知恵のレベルながら、名前を聞けば知らない人はいない筈の大手企業です。

学歴がそこそこでも、ここでまた選別が行われますが、今はどうか知りませんけど、興信所を使って、応募して最終選考まで残った学生も、家族や身辺のことを調査される場合があります。「自分を見てほしい」なんてのは無理です。もし会社から「変なやつを採った」と言われたら、採用担当者の責任になりますから、ちょっとでもヤバそうなのは採りません。家族、近親者に犯罪歴のある者や、ちょっと難しい病気を持っている人がいると…。それをネガティブに見る根拠など、ないのですけど。

十何年か前位に某大手企業が「わが社の採用試験の書類には学歴蘭がない。人の力に学歴は関係ない」といって、ちょっと話題になりましたが、これ、ちゃんと調べていましたよ。全くもって、「変」。学歴に殆ど意味がないとは言いません。ある程度は「努力」して「競争」してきた人たちですから、そこそこの優秀さは期待できます。しかしそれは、「記憶力」「理解力(これはちょっと怪しいですけど)」「処理能力」など、大学受験時に求められたものと変わりないでしょう。実は一番大事な能力が分かりません。

それは何かといえば「分からない事を考える力」です。例えば、来年はどうなるかなんて実際には分かりませんが、それを「色々な仮説、考え」で組み立て、予想する力です。「消費者が何を考えているか」、これまた様々な仮説を立てて考え、その問題に近づいていこうとする「思考の筋肉力」です。一部の天才、異才を除いて、おしなべて高学歴の人は「育ちの良い人」が多い。子供のころから「脱線する事も無く」「疑う事も無く」、ズッと勉強を続けてきた人たちですから、分からない事を考えるなんて「分からない」事はやりません。その人たちが企業の上に立った時、やはり自分と同じような者を選ぼうとするのは当然の事でしょう。「自分が優秀(の筈)」という基準を持っている訳ですから。結果的に、似たような者が企業内に集まります。

つまりは、人を選ぶという事に「基準」が無いのです。仕事をするのに、実際、学歴があまり関係ないのは、社会に出てある程度まで働けば、経験的に分かる事です。「変」は「変」なのですが、それがズッと続いているのは、同じ枠組みの中でやっているから「解決」できないのだと思います。そもそも、企業自体が「学歴主義」を不要とは思っていないでしょう。しかし、世の中は行き詰まって、企業もシュリンク(縮こまる)へと向かっている事は多少「問題意識」として顕在化はしているのでしょう。

どうでしょうか、ここらで本格的に、建前の「試用期間」などではなく、もっと「実践的な試用期間」を設定してみれば。数年くらい。その結果、企業が拒むこともあれば、社員になる事を拒む者も出て来るでしょう。そこで上手く行かなくても「第二新卒」「第三新卒」みたいに、色々な機会を求めて人が動いて行くというのは。

って、これ、色々な方面から何度か提案された事なんですよね。やはり、ここまで何も変わらないという事は、学歴主義は無くなりませんね。ただ、スクリーニングをかけるなんて陰湿な方法は見ていて気持ち悪いし、その企業のお里が知れてしまいます。まあ、個人的にはン十年も「日本にも本格的な労働マーケット」ができることを期待していたのですが、何故か、「派遣」が生まれただけで、本質は変わりません。いや、人間の自己疎外といいたいくらいに酷くなっているような状態です。さらに陰湿化しているように見えます。

個人事業主が増えれば、もっと「したたか」で「タフ」な健全社会ができると思うのですけど…。

「変」を考える編 目次へ



【商品検索】Powered by Amazon

↑「すべて表示」をクリックするとAmazon.co.jpの検索結果一覧に移動します。

■これからギターを始められる方のご参考にでもなれば。
木の音 バナー
「雑学を楽しむ」サイト
テキトー雑学堂 バナー
「花を楽しむ」サイト
花を飾る バナー


■サイトポリシー ■プロフィール
■お問い合わせ
ページトップへ戻る

Design by Megapx / Template by s-hoshino.com
Copyright(C) Ureagnak All Rights Reserved.