「不思議」「怖い」「変」を普通に考える。タイトルバナー

変 その15「永遠のアンビバレンス 自由と平等 迷コンビ」


自由と平等 イメージちょっと気取りすぎたタイトルと思いましたが、言いたいことがまさにこのアンビバレンス(補足説明※14)であるため、このまま行きます。

「自由」と「平等」なるものが相反する理念である事は十分に知られていると思いますが、簡単に言えば「自由=何者にも保護されて(守られて)いない状態」、「平等=何者かに保護されて(守られて)いる状態」と表現しても間違いではないと考えます。もともと「自由と平等」、もひとつおまけに「友愛」はフランス共和国の標語で、起源はフランス革命。しかし、日本でフランス語が知られ始めた時、「友愛」は「博愛」と訳されたようです。

ちなみに、この「友愛」ですが、どうもおまけで付いたか、意図的に加えられたような感じがします。革命後に現れたブルジョワ階級が行っていた「慈善活動」から来ているようです。つまり、豊かな者が貧しい者に「施し」を与えるという事。これは、既にその社会に「階級」が生まれていて、格差が明確になっていたという証拠ですから、事実としての階級差別が存在したという事でしょう。ここで既に「平等」は崩壊しています。革命の果実は万人に与えられた訳ではないという事でしょう。

で、ややこしいので、この「博愛」は省いて、「自由」と「平等」について考えると前述のような表現になると思います。「自由」を愛用の古い新解さんで調べると、やはり使用場面(頻度)の高い言葉ですから、ビッシリと解説されています。その中から拾い出すと「思い・(心)のままの様子」、「じゃまされたり制限を受けたりしない・こと(行動)」、「わがまま」などがあります。かたや、「平等」を見てみると、これは理念として使われるのか、単純明快に「(その)社会を構成する、すべての・人(メンバー)を差別なく待遇すること」と一行一発でした。

ハイ、既に「言葉」として両者は全く位相の違うものであることが明確です。「自由」は「自分」一人で成立します。ですが、「平等」は「待遇してくれる、何者か」が必要となります。

「自由と平等」はスローガンであり、革命の精神を並列に表記したもので、標榜される場面が違う、といったツッコミを受けそうですが、確かにそれもあり、です。個人の精神は「自由」であり、社会資本に於いては「平等」であるべき、とか。しかし、これって「不可分」です。「場面によって、使い分けられる」都合の良い解釈が可能と、逆ツッコミしたくなります。

要するに、「自由であろうとする人は平等を嫌う」だろうし「平等を願う人は自由を忌諱する」でしょう。ここがまさにアンビバレンスであると思う訳です。「自由」は個人の中でしか成立しません。「平等」は社会があって成立します。そもそもが別物です。しかも、「自由」とはジャングルの中に放り込まれたサバイバル状態のよう「恐い」ものですし、「平等」とは自分の努力など下手をしたら認めてもらえない「悪平等(人のモチベーションを奪う)」に一発で変わる事のある、これまた「恐い」ものです。こんなヤバくて可燃性の高い言葉が、キラキラと輝いて、お内裏様とお雛様のように睦まじく並んでいるのはもっと「恐い」。

言葉遊びをやっている訳ではありませんが、ちょっと表現を換えてあげれば良いように思います。つまりはその結果としての「権利と責任」。これなら、スッキリと齟齬も無く並列可能だと思います。スローガンとしても使えますし、理念としても使えます。しかし、言葉としてのキラキラ感はないですね。

でも、だいたいスローガンというのは殆どが胡散臭いもので、かつてどこかの鳩ポッポが盛んに「ユーアイ、友愛」と鳴いていましたが、それは概念でしかなく、実体でもないです。行為でしか絶対に成立しません。難しいッスよ。

まあ、「権利と責任」といっても、大体、片側だけが大きくなりますから。これも「自由と平等」のようにセットで並べると「憧憬と嫌悪」「愛憎」が同時に起こるような、アンビバレンスに陥るんでしょうねえ。フランスの三色旗「自由、平等、博愛」の向こうを張って、日本の国旗は「赤が権利を表し、白が責任を表す」なんてスローガン、カッコ良くないですか? 「変」?

「変」を考える編 目次へ



【商品検索】Powered by Amazon

↑「すべて表示」をクリックするとAmazon.co.jpの検索結果一覧に移動します。

■これからギターを始められる方のご参考にでもなれば。
木の音 バナー
「雑学を楽しむ」サイト
テキトー雑学堂 バナー
「花を楽しむ」サイト
花を飾る バナー


■サイトポリシー ■プロフィール
■お問い合わせ
ページトップへ戻る

Design by Megapx / Template by s-hoshino.com
Copyright(C) Ureagnak All Rights Reserved.