「不思議」「怖い」「変」を普通に考える。タイトルバナー

変 その12「続・優越の錯覚 その裏にあるものを考える」


落日この編の「その3」で「優越の錯覚」なるニュース記事について考えてみました。それを、ある私事がきっかけになって、もう一度考えてみたくなりました。そのきっかけとは、最近まである大手の上場企業と業務委託の契約で仕事をしていたのですが、他にやらなければならない仕事ができ、その契約を解消しようと思った事です。色々あって、まだ解消はしていませんが、事実上、そちらの仕事には殆ど対応できてませんので、間もなく(まだ期間は残っているのですが)解消になります。そのこと自体はこれまで、そんな感じで仕事をやってきたので、よくある事なのですが、逆にそこにいたら少々ヤバイという本音があって、次の仕事に手を出してしまいました。まあ、仁義はありますが、違法な事ではなく、よくある事です。

で、そのヤバイというのは、意外とフリーランスの立場に立っていると正社員よりも情報が早いという事がありまして、要はリストラの計画です。会社が大きいからその規模も大きい。いくつかのやり方があって、それを検討している最中だそうです。私は当然正社員より辞めさせやすい訳ですから、先で契約をストンと切られるよりも、今から準備しておいた方が良い訳でして。

それは置いといて、本題の「優越の錯覚」ですが、これをもう一度、自分の経験(皮膚感覚)を基にして考えてみたいと思います。その会社、上場企業ですから所属する社員は一応、社会的な身分もあり、私と違って銀行からもお金が借りやすいでしょう。しかし、その身分がグラ付いているのです。一部の者は気が付いているようですが、そうでない者も結構います。それとも「自分だけは大丈夫」と思っているのでしょうか。根拠ないですよ。

私が、変、と感じるより笑ってしまったのは、親会社より業績のいい子会社への移籍を打診されるとまず100%「No」となります。そちらの方が安泰と分かっていても、です。出向ならOKする者もいますが、殆どがNoです。定年の近い人でさえ、雇用延長の条件は子会社の方が良いのに、です。私には不思議でなりません。ある人になぜNoなのかを聞いてみたら、「今更、上場企業から子会社に行くなんてできない」だそうです。私、単純に「…?」。中には子供が結婚するのに、親が上場会社をリストラされたように見られたら子供が可哀そう、とか。これ、念を押しておきますがホントの話ですよ。

先の「優越の錯覚」が「大脳生理学的」なものであるとしたら、私が感じたのは「日本社会の負の遺産」であると感じました。その「優越性」は社会的に裏付けされたものであり、「それを失う事=優越性を失う」という、スペードのエースをペロリと剥がしてみるとその裏にジョーカーがあったような感じです。ある意味、実に分かりやすい事です。要するに個人が大脳生理学的に感じているだけではなく、戦後たかだか数十年の間にできた「企業の序列」に依存している訳です。

で、ある正社員に「ホームレスといわれる人の中には、いくら努力しても、そうなってしまった人もいるんだよね」と言ったら、「そうですか。違いますよ」との返事。私よりまだかなり若い人ですが。その方の論では、才能が無く、努力が足りないからホームレスになるのである、とか。私、その単純すぎる言葉を聞いてゾッとしました。その者は自分もリストラの対象に含まれているという事を認識していない様子でした。

「自分は大丈夫。能力があるから」、これがまさに現実の「優越の錯覚」です。で、その裏付けが実は「自分」には無く、今の環境に根差しているだけ。私は「違うよ」と教えてあげたい衝動に駆られましたが、多分、どうあろうと受け付けないでしょうから止めました。受け付けたら、彼の「優越の錯覚」がグラつきますから。「大脳生理学」的に言う20%の優越を感じるドーパミンを出し続けていなければ、ダメなのでしょう。それが、リストラという現実を突きつけられてドーパミンがストップしたら、どうなるのでしょう…。これも経験則ですが、怖いのはクールダウンです。20%分が0になるのではなく、マイナスまで下がります。

それで精神をやられた人、何人も見てきています。学術的に見ればポジティブな「優越の錯覚メカニズム」も、現実の世界では人の心を壊す可能性のあるネガティブなものとなります。余談ですが、リストラの本当の怖さは、即座に生活が成り立たなくなるという事ではなく、今より他の「選択肢」が無い事に気づく、と言う事です。

そんな事に関わらず「優越性・平静」を維持できるとしたら、本物の「自信」を持った人か、ズ太い神経の持ち主でしょう。

今や、医者や弁護士でさえ生活が危うくなる時代です。「優越の錯覚」などという気持ちの良いものに籠っていないで、いざという時の「選択肢」を持っておいた方が「精神の健全」を手に入れられます。

以上はあくまでも自分の周りで感じただけの事ですが、「優越」のパラダイム・シフトが起きるのはそれほど先ではないと感じます。

皆様は如何でしょう。

「変」を考える編 目次へ



【商品検索】Powered by Amazon

↑「すべて表示」をクリックするとAmazon.co.jpの検索結果一覧に移動します。

■これからギターを始められる方のご参考にでもなれば。
木の音 バナー
「雑学を楽しむ」サイト
テキトー雑学堂 バナー
「花を楽しむ」サイト
花を飾る バナー


■サイトポリシー ■プロフィール
■お問い合わせ
ページトップへ戻る

Design by Megapx / Template by s-hoshino.com
Copyright(C) Ureagnak All Rights Reserved.