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不思議 その59「痛いとは何なのか? 痛みを改めて考えると不思議…」


考える かなり前のことですが、高速道路の料金所手前で、隣の車と接触し、その車に乗っていたチンピラに取り囲まれ、「わざとぶつけやがったな!」とやられたことがあります。私は「それよりも、高速で危ないから、車をお互いに端に寄せて…」と言っても、連中は何故かそれを聞きません。私の車を取り囲んだまま「この野郎! あの野郎!」状態で恫喝してきます。強がりではありませんが、私は可愛らしい性格ではありませんので、そんなのどうでもいいのですが、とにかく後ろに車が大量に停まっていて、イライラした車が脇を掠めていきます。非常に危ない。高速上で事故を起こしたら、まず安全な位置に車を移動する(動くなら)というのは、二次的な事故を防ぐための鉄則です。しかし、チンピラ(4人、10代?)はいくら言っても私の車を取り囲んだまま応じようとしません。私は車の移動を促すために少し方法を変えようとしましたが、その時、私の車の前で息巻いていたチンピラの一人が、転げました。当たってはいないのに(筈)…。ハハン、当たり屋の一種か、と思いましたが、そこから賠償だなんだかんだとまたうるさいこと…。

警察が来て自動車の後方をガードしてくれましたが、事情を話すと警察は相手のチンピラに対して説教し始めました。要するに高速上での危険回避行動をしていないと。とにかく「痛い、痛い!」と足を押さえて、「わざとぶつけれた!」と高速道路上に転がって騒いでいます。とにかく警察も私も辟易としてしまいましたが、とりあえず事故証明を取っていると、相手はまず私の保険の登録番号をしきりに聞いてきます。もう、金のことだけみたい。一人は相変わらず「痛い、痛い!」と騒いでいます。結局、警察から「あとは当事者同士で話し合うように」と、近くのパーキングを指定されました。まあ、それ以上は警察もどうしようもないでしょう。

料金所から一番近いパーキングに向かい、相手の車が先に駐車場に入って、壁際に車を止めたので、「バカだなあ…」と思いつつ、その車の後ろにピッタシ自分の車をつけて停車しました。つまり、今度は私が相手を車で雪隠詰めにしたわけです。正直、少々頭には来ていました。彼らは私が車を動かさない限り自分の車を動かせないのです。強行突破はあるかも、ですが。その時、相手のチンピラを改めて見ると、皆、子供。相手も、改めて私の体格と人相(オヤジ)に気が付いたのでしょう。自分たちが雪隠詰めにされたことに気が付いて、私が特殊な職業(?)かも、って思ったのですかね。急に殊勝な態度になりました。缶コーヒーなんか買ってきてくれたりして。私は瀬戸内海沿岸の某地方都市出身ですので、頭にくると方言になります。しばらく、相手を雪隠詰めにしたままにしました。おとなしくなったのはいいのですが、保険のことだけ一生懸命聞いてきます。正直、気が抜けました。少しばかり恫喝してやろうかと思っていたのですが(警察の前では無理)…。結局お金が欲しいのね…。多分、何度か同じことをやって保険金をせしめ、味をしめているのでしょう。痛いと騒いでいたやつは大げさにビッコをひいています。

まあ、いわゆる「当たり屋」的なものなのでしょうが、後日、警察に調書作成のために出頭した時は、あの時の警官の方が極めて真摯な態度で、「災難でしたね」とは言わないものの、そんな感じで迎えてくれました。結論から言いますと、警察は私に同情的で、調書は形式的に上げたものの、行政罰、刑事罰の対象ともなりませんでした。が、保険は別で、しっかりとチンピラ君たちから請求が「診断書」とともに行ってました。

で、ここからがやっと本題なのです。警官から「彼らは診断書を取って、保険を請求する」と言われ、私は少々驚きました。「あの程度で何らかの診断書って医者は書くのですか?」。警察の方曰く、「痛いとか痒いとかは、本人が訴える限り、医者はどうしようもない。本当のところは医者でも分からないから」だそうです…。へー…、そうなんだ。診断書が書かれた以上、警察としては受け取らざるを得ないそうで…。痛みには「激痛」「疼痛」という言葉がありますが、もし、その痛みを表現してくださいと言われるとどうなるんでしょうか? 「ズキズキ」「ビリビリ」「チクチク」「キリキリ」「ズッキーン」「ヒリヒリ」…。まあ、オノマトペ(擬音語・擬態語:補足説明※47)で表現すれば色々あるでしょう。しかし、それがどのようなものであるのかは、医者はもとより、誰にも分からないということです。本人が痛いといえば、痛いのだろう、と思うしかないのです。

実際、検査では何の異常もないのに「痛み」を訴えるという事例はあります。私の介護経験の中でもありました。母親の場合は胸の痛みでしたが、本人は激痛を訴えるのですけど、医者に調べてもらってもそのような痛みが起こる原因は見当たりません。また、義父の場合は、救急車まで呼ぶような足の痛みを訴えましたが、医者からは入院の必要も治療の対象にもならないということで、鎮痛剤をもらって「はい、神経痛」、ということでした。神経痛? 神経が痛いから痛い訳で、その原因は? 神経そのものの劣化などによって痛みが起こることはあるようですが、要は治療の対象外、中には「医者に来てもらっても…」とお引き取り願われる場合もあるようです。

しかし、本人は痛みを訴え続けます。鎮痛剤は効いたり効かなかったり…。そんな長く続く痛みは「慢性疼痛(とうつう)」と呼ばれるらしく、その療法には臨床心理士が加わっての「認知行動療法」というものがあるそうです。簡単に言えば、「考え方」、つまり「自分は痛みに苦しめられている」といった気分をカウンセリングで緩和していくという療法で、実際に痛みが和らぐそうです。今はそうした療法が一般的になりつつあるようですが、要はペインクリニックですね。ただし、手がかかる割には収益につながらないので、対応している病院は少ないとか…。医は算術なり。

原因のないところに「痛み」が起こる…。そもそも「痛み」とは自分の体を守るためにあるもので、脳で感じるわけです。どこが痛いかって。ある実験で、サルの脳の痛覚を遮断すると、サルは平気で手を火の中に入れて、黒焦げになるまで焼いてしまうとか。それを防ぐのが「痛み」です。ということは、「痛み」は自己防衛のための何らかのサインであると考えられます。そこから考えれば、(もちろん、嘘もあり得ますが)、「心」の状態が原因で起こりうる身体的な「痛み」もあり得るでしょう。実際、心身症というものがあり、「心」の状態が「身体」の不具合として現れるわけですから。「心」の中に何か危機的な事が起きた時に、体が痛みを感じ始めるのでしょうか。失恋したときに「胸が痛い」というのもそうなのでしょうね。不思議。

最後に、余談ですが、冒頭のチンピラ君の件ですけど、保険屋さんから「あいつら、変ですよ!」なんて、私に愚痴を訴えられてしまいました。それを何とかするのがプロでしょ、って言いたいけど、まあ、「金はいつもらえる!」って催促が凄かったそうで…。「痛い」のって、どこかに飛んで行ったのでしょうか。

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