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不思議 その51「気配というもの それは何…」


山「気配(けはい)」という言葉があります。愛用の新解さん(国語辞典)で引いてみると、「いろいろの状況から、どうもそれに違いないと察せられる様子」とあります。新解さんにしては面白みのない表現だと思いながら、よく考えてみると、そこに「どうもそれに違いないと察せられる」という解説があります。この「違いない」というのは「確信」と理解すればよいのでしょうか。とすれば、「気配」というものは、それを感じたものにとっては「確信」であり、「実体」をもつものであるということになります。ちなみに、送り仮名に「り」を加えれば「気配り(きくばり)」となり、「まちがいや失敗のないように、細かい所まで注意を行き届かせること」となって、全く違う意味となります。余談。

つまり、「気配」というものが「実体」を確信させるものであるなら、これは「気のせい」とか、「錯覚」とかいったものとは違う解釈ができます。そう考えます。というのも、そういうものを感じた事が全くないという人はあまりいないのではないかと考えるからです(経験より)。例えば、音がするものなどであればそこに何かがいる(ある)と思えますが、音も何も無く、しかし、そこに何かがいる(ある)と思えるということはどういうものによるのでしょうか? 「第六感」、「虫の知らせ」「直感」…?

話は変わりますが、都市部に住んでいる人は、自分の部屋に籠っているなら別ですが、毎日の生活で周りに誰もいないという状況はあまりないでしょう。日常の中でそばに人がいるのは当たり前の事であり、喧噪こそが通常の状態であるかもしれません。しかし、私はド田舎に育ったので(今も田舎)辺り一面に誰ひとりいないというシチュエーションは珍しくもありませんでした。山であったり、休日の開発途上の造成地であったり、見渡す限り誰もいないという景色は当たり前にそこらかしこにありました。しかし、その周りに「空気」しかないと感じた(思った)ことはありません。まあ、タヌキやウサギ、鳥くらいはいたかもしれませんけど。

よく感じたのが山で一人遊んでいた時です。性格的なものかもしれませんが、一人で遊ぶのが好きでしたので。今はその山々も全て開発されて、昔遊んでいた山の風景は跡形もありませんけど。どのあたりで遊んでいたのかも分からなくなっています。そんな時、よく「気配」なるものを感じました。木や岩の影といった見えない所では無く、どうどうとすぐ近くに感じます。それが何かはわかりません。「怖い」という感情はない(怖かったらそんな所には行きません)のですが、当たり前のよう思っていました。まさに「気配」なのです。

東京に来て、新聞配達のアルバイトをしていましたが、さすがに24時間眠らない都市です。真夜中、早朝でも人が歩いていますし、家の電気はあちこちでついています。気配といえば気配だらけ。というか、人そのものがそこらじゅうにいますから、あの山で感じたようなものとは全く違います。気配というものに「方向(どこから)」という明確なものはありません。だんだん離れていくものや、ついてくるようなもの。何だか大きなものやちいさなもの。とにかく、見えるわけでも音がする訳でもありませんから、テキトーなもの、といえばそんな感じです。

あれは何だったのだろうと特に考えようとも思いませんが、おそらく、頭を素っ飛ばして考えてみると、こんな言葉が浮かんできます。「自然は真空を嫌う」。これは物理学の言葉でしょうけど(誰の言葉かは覚えていません。アリストテレスだったか…)、この言葉を聞いた時、物理学がどうのというより、言葉そのものが抵抗も無く腑に落ちました。全く何もない「空(から)」というものはあり得ないという意味で。逆に考えれば、へ理屈ではなく、「空」とは「空間」であり、それは「存在」します。そこに何らかの「意志」があるのか、何らかの「可視性」があるのかは分かりませんけど。

これは「否定・肯定」の世界ではありません。少なくとも私自身にとっては。「気配」など、まさにそのまま「受け入れる」のみです。なにも害はありませんから。否定したところでも、害はありません。つまりは、自分を取り巻く空間の中に「何かの気配」を感じるだけです。

で、これで話は終わりです、というと怒られそうですので(誰に…)、自分なりの仮説というか考えを言葉で表せば、「空間の中で個体としての形を持っているものも、そうではないものも、閉じられた空間の中に同じように存在し、今形あるものはいずれそれを無くし、今形のないものがいずれ形を持って現れる」ということでしょうか。つまり、自分が感じる「気配」というのは、そうした空間の中にある「次」のものを「今」のものが感じ取るということでは…。

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