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不思議 その5「お盆ですか… 墓地から行って帰ってくるもの」


砂浜 赤い球に続いて今度は白い球、という訳ではないのですが、高校生の時の夏に経験した事です。

友人たちと8月のお盆の時期に海へキャンプに行く事となりました。場所は瀬戸内海に浮かぶ某島です。8月のお盆時期ですから人出は凄く、電車もフェリーも混んでいました。やはり若い時の体力というか、遊ぶエネルギーは我ながらパワフルでしたね。オッサンとなってしまった今では一人でフリーランスの時期が長かったからか、人ごみが苦手。お盆などは静かに仕事をしています。都心では人が少なくなりますから。

で、そのキャンプですが、キャンプ場、といっても砂浜の適当な所なのですけど、そこに着くともうすでに良い場所は先客に全て取られています。仕方なく砂浜の端っこの方でテントが張れる場所を探したのですが、空いているのは何と墓地の前…。私はそれほど怖いと思わない方ですが友人は尻込みしていました。しかし場所はそこしかありません。仕方なく、その墓地の前の砂浜にテントを張り、キャンプの始まりです。

もう遊びとなれば、テントが墓地の前だろうが何だろうが、爆裂状態で遊びまくります。海に飽きたら、友人の一人が島に親戚がいるという事でそこのバイクを借りて島中走り回ったり、釣りをやったり、夜には花火で大騒ぎ。今思うと、よくもまああんなに遊びまくれるものだと我ながら感心します。で、キャンプの初日も終わり、夜です。さすがにその時はテントが墓地の前と言う事で中に入り込み難いのか、みな夜遅くまで砂浜に転がっていました。

私も友人と二人で、けっこう遅い時間まで砂浜に寝転がってダベッていました。空はきれいで、今の東京などでは想像もできないくらいの満天の星です。月明かりで新聞が読める程です。そんな砂浜に転がって、そろそろバカ話のネタも尽き、眠くなり始めました。やはりテント裏の墓地が気にはなるのですが、寝る場所はそこしかありません。別の友人たちはもうテントに入っていました。我々も寝ようかと思っていた時、海の方に向かって夜空を、何かがヒュンとかなりのスピードで飛んで行くのが見えました。「?」。しばらくするとまた何かがヒュンと飛んで行きました。「なんじゃ、ありゃ…?(瀬戸内海沿岸某地方都市の方言)」。その何かとは、最初、鳥の白い腹でも見えたのかと思いましたが、鳥が夜、飛ぶわけがありません(鳥目)。何か白っぽい物なのですが20m位上空を海に向かってヒュンと飛んで行きます。白っぽい物といってもハッキリとした白ではなく、半透明のような卵型です。

また、飛んで行きました。次第に数が多くなってヒュンヒュン飛んで行きます。私、隣りで転がっている友人に夜空を指さして言いました。「何か飛びよらんか? なんじゃ、ありゃ…?(方言)」。友人も「おお、何か時々飛んどるのお。なんじゃろ…」。私、その言葉にちょっと驚きました。「時々…!?」。私の目にはヒュンヒュンとたくさん飛んでいるのが見えます。「ようけ(たくさん)、飛んどるで…」。友人は浜で転がったまま居眠りを始めました。数はともかく、私だけでなくその友人も見ています。どれくらいの時間でしょうか。十分くらいか、もっと長かったか。しばらくすると、数も減り、やがていなくなりました。何だかわかりませんが、私も次第に眠くなってきて、友人と一緒にテントに入りました。もう、眠いほうが勝って、裏が墓地だろうと何だろうと関係なく、みな遊び疲れて大鼾です。

で、次の日は友人の親戚の家に泊めてもらい、結局その島に4日ほどいたと記憶しています。キャンプ最後の夜です。例によって友人と砂浜に夜遅くまで寝転がっていました。すると、今度は海の方からあの、半透明の白い卵型のものが飛んで来ました。方向が逆で全く同じものです。やはり、最初はまばらでそのうちにヒュンヒュン来ました。私は友人に「また飛んどるで! ホンマ、なんなら(何だ)、ありゃ(あれは)…?」今度も一緒で、友人には数個くらい見えたらしいのですが、私の目には数えきれないくらいの白いものが相当なスピードで飛んでいるのが見えました。

何だか分かません。でも気になります。特に友人たちとその事は話しませんでしたが、家に帰って、ある事に気が付きました。最初にあの半透明の白い物が海の方に向かって飛んで行ったのは旧盆の13日の夜、で、海の方から逆に飛んで来たのが旧盆の15日の夜…。そして、海の方へ行ったのはテント裏の墓地の方から…。海の方から戻って来たのも墓地の方向…。「もしかして…」なんて考えましたけど、誰にも話せる事でもないので、疑問符付きのままで頭の中に仕舞っておきました。

それが、本当にギョッとしたのは、夏休みも終わりのころ、テレビでその時期お約束の「心霊特集」を見ていた時の事です。司会者が言います。「ついに霊魂をカメラが撮りました!」。画面には田舎家で親戚がお盆に集まって宴会をしている映像。そこにいた誰かが8mmフィルム(古…)で撮影した映像だそうです。正直、特に変わったものは何も見えません。司会者が待っていたように言います。「これではやはり見えませんね。では、コマ送りで…」。テレビの画面に先ほどのフィルムがコマ送りでゆっくりと映されます。

数秒後、私の背中がザワッとしました。そこに映っていたのは、あの島で私が見たものと同じ、半透明で白っぽい卵型のものが飛んでいました。コマ送りで見えるくらいですからものすごいスピードです。談笑しながら宴会を楽しんでいる親戚縁者たちの上を飛び回っています。ひとつだか複数だかわかりませんが、飛び回っています。

8月の盆は旧盆で、俗に地獄の釜の蓋が開くと言われています。盆の期間も地域で微妙に違いますが、盆は盆です。で、そうなのでしょうか、私があの島で見たのは…。盆の入りに出て行って、盆の終わりに帰って来る…。墓地へ…。そう考えるのが合理的なのでしょうが、霊魂そのものが合理的…? どう考えればいいのでしょうか? 錯覚、やはり鳥、夜飛べる…。

未だ、あの島で見たものに納得のいく説明が自分自身にできません。

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