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不思議 その43「夜の山道を疾走! 間に合うか! アレ…?」


夜 山道 余談から始めます。私はある年齢までズッと4WDフリークで、しかも幌車のクロスカントリータイプにしか乗った事はありませんでした。初めて買った車も幌車の4WDで、数台乗り換えましたが全て幌車。しかし、肩を壊してしまい、あのタイヤをローテーションさせると肩に痛みが走るようになり、ついにクロスカントリータイプの4WD車を降りました。年齢的なものもあります。クロスカントリー4WDは、走破性重視で、乗り心地など二の次以下です。長距離乗ると、疲れます。

そんなこんなで、もう車なんて何でもいいやと思い、2ボックスのヨーロッパ車に乗り換えました。その時、永年、乗用車なんて面白くも無いと思っていた思い込みが一発で吹き飛んでしまいました。4WDとは比べ物にならない操作性の良さ、乗り心地の良さ、ドライブ感等々…。クロスカントリー4WDはスピード走行する車ではありませんから、そのドライブ感には正直、異次元の楽しさを覚え、驚きました。まあ、その車が良かったのでしょうけど。

で、余談はここまでにして本題です。乗用車に乗り換えて、とにかく走るのが楽しくて、毎週、ドライブで遠出していました。2ボックス車の車両感覚にも慣れ、加速感やコーナーを曲がる操作が日に日に面白くなってき始めます。

その日も某房総半島の南端まで走り、時間を忘れて走っていました。気が付くともう夕方の6時近く。その時、量販店で買い物をする予定を思い出しましたが、その店まではどう頑張ってもそこから2時間はかかります。店は午後8時まで。とても間に合わないので諦めようかと思ったのですが、ダメ元で急げば、と思い、ショートカットのために山道を選択。その時分には内房の高速も先端まで繋がっていないし、中央のバイパスなどもありません。短い高速を使ったとしても、出口からは遠回りになります。

何を買いたかったのかは忘れましたが、どうしても早く欲しかったものであったのでしょう。

某房総半島は外房と内房の道はまあまあ良いのですが、半島の中を突っ切る時の道は山の中で、高い山はありませんが、あまり道が良いとは云えません。カーナビなど、車に付いてはいません。とにかく、もう自分の勘が頼りです。当然ながら真っ暗です。

勘で突っ込んで行ったのはいいのですが、簡易舗装のクネクネ道が続きます。最初は戸惑いましたが、次第に楽しくなってきました。別に「某頭文字D」のような世界に憧れがあった訳ではありませんが、シフトレバーを操り、コーナーギリギリでのブレーキング、アクセル操作でのタックイン(アクセルを戻すと旋回力が増すFF車の特性)。もう楽しくてしょうがない。助手席の家人が「オイオイ!」と制止するくらいのハイテンション。

夜の山道ですから対向車は殆どありません。来てもヘッドライトで分かります。楽しくて楽しくて夜の山道を夢中で走っていました。で、上手く自分の勘が当たっていたようで、目指す店に向かう国道に出る事ができました。時計を見ると…、「エッ…」。時刻は午後7時前。なんと、1時間もかからない時間で夜の山道を走り抜けてきたのです。「アレ…、山道に突っ込んだの6時くらいだったよな」。

これ、マジな話ですが、今は先端まで繋がっている高速をその近辺までそれなりに飛ばして走っても、1時間はかかります。それなのに、クネクネとしてスピードなんてそれほど出せない半島中央の山道をそれよりももしかしたら早いかもしれない時間で抜けてきたのです。「ウソだろ…、買い物、楽勝ジャン…」。間に合ってもギリだと思っていたのが余裕のヨッちゃんです。

私がラリーの天才ドライバーだとしても、その時間では無理な筈です。

とにかく、時間的には余裕で買い物を済ませ、家に帰って地図を広げ、どの辺りを走ってきたのか、確認してみました。大凡のコースは分かります。

しかし、どう考えてもそこを1時間以内で突き抜けるなんて考えられない。始点から考えると、100km以上はあります。あの真っ暗な山道をそんな100km/hで走っていたなんてあり得ません。もちろん中途で市街地に出ますが、一般道でそんなスピード出していたら赤ちょうちん車に御用となります。

走っている最中は夢中で、いちいち「今何時?」なんて気にしていませんでした。間に合わなければそれまで、と思っていましたから。

「ワープ?」。まさか…。それとも、帰ろうと思った時の時間を間違った? 家人と私の時計が同時に狂っていたとは考えにくいし、車の時計も入れれば三つの時計で確認した時間です。

とにかく、驚いた…、の一言です。理由は…、分かりません。

マクロ的な相対性理論の世界でもなく、ミクロ的な量子論の世界でもなく、某房総半島の山の中での話です。

どう考えても、ショートカットとはいえ、直線で進むことはできません。

同様の経験がある方はいらっしゃるでしょうか?

時間とは、ある種、相対的なもの…、と言っても答えにはなりませんね。日常と何が違っていたのか、と云えば、私が相当にハイテンションだった、という事くらいでしょう。明確に覚えている訳ではないのですが、大体この道だろうと再現してみても、それだけの時間でそこを走り抜けられる事はそれ以後、ありませんでした。

絶対的な距離と絶対的な時間の中にいる筈の者が、時としてその埒外へ出る事があるのでしょうか…。まさか…、と自分で思ってしまいます。ウソだと言われても、反論できません。

答えなど無い、一度きりの体験…。

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