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不思議 その32「好きなのも人、嫌いなのも人」


折り鶴 誠に素朴な疑問です。「好き」と「嫌い」は共に「おんな(女)へん」ですが、好き嫌いとはやはり「女性の心理」から発生したものなのでしょうか? と、その辺の事は漢字学者に任せるとして、「好き嫌い」は誰にでもあるメカニズムで、よく大脳生理学では「扁桃体」と呼ばれる、両側頭葉の内側にあるアーモンド形の神経細胞の集まりが「情動・記憶」の主要な役割を持つと解説されていますが、どうもここに「好き嫌い」の元があるようです。ニンジンが嫌い、とか、魚が嫌い、とか、赤が好き、紫は嫌い等々、誰にでも好き嫌いはあります。ちなみに、私は食べ物での好き嫌いは殆ど無く(ゲテモノはダメよ)、何でも美味しく食べる好い子に育ちましたが、周りで、けっこう肉が苦手とか、ピーマンを避けて食べている人を見かけます。

趣味の世界に入ると「好き嫌い」は偏見の如く強力になります。とはいえ、趣味とは「偏見を楽しむ」ものでもありますので、それは問題ないと思います。ドイツ車好きの私にアメ車を売りつけようとしても無理です。おそらく、散々こき下ろして、お引き取り頂くことになります。結論として「好き嫌い」は自然な事なので、特におかしな心性ではないという事です。と、それで終わりになっては身も蓋も無い話になってしまいます。それは「好み」や「趣味」という世界での事(変な好みや趣味は問題ですけど…)です。

不思議なのは「人と人」。何で「人」を好きになったり嫌いになったりするのか、という事です。まあ、通り一遍の解釈で行けば「顔が嫌い」とか「性格が嫌い」とか「太った人は嫌い」とか、それなりに分かりやすい理由はあるのでしょうが、男女同士の事で言うと、何だかんだで「一緒」になり、結婚しているではないですか。好き嫌いに絶対があるというなら「最も好き」な相手を探すのに、世界中を探し回って「最高の個体」を見つけなければなりません。しかし、その個体が自分を好きになってくれるかどうか…。

現実には「どこかで手を打っている」のでしょう。「まあ、こんなところかな…」「この辺でいいか…」って。しかし、世の中には「熱烈な恋愛」というものもあります。世界で二つしかない個体が奇跡的な出会いをするのでしょうか? ハッキリ言って確率的には相当難しい事のように思います。おそらく「恋愛感情」は「作られる」か「育まれる」ものだと考えるのが妥当でしょう。一つの思考実験として、SF的ですが、例えば「何年も連れ添って愛し合っていた男女のどちらかが記憶喪失になった時、それでも相愛は続くのでしょうか?」「もし、死んでしまった最愛の人が違う個体に憑依して現れたとしたら、その人を元の人のように愛せるでしょうか?」。私の答えは基本的にNoです。ただし、可能性までは否定できません。それには「時間」が必要だと思います。つまり、蓄積された記憶として失ってしまった「恋愛感情」を、一度元に戻って作り直すということです。これなら可能性を感じられるのです。「扁桃体」に「情動」が「記憶」として蓄積されるという事が継続的な恋愛感情となるのでしょうから。しかし、もしダメならどうなのでしょうか。以前はどうして恋愛感情を持てたのでしょうか?

頭で得心しようとしても、「好き・嫌い」という事に対する不思議という感情は消えないのです。人間以外の動物でも「好き・嫌い」はもちろんあるのでしょうが、その記憶が蓄積され始める最初の「決定打」とは何なんでしょうか? 自分に害をなすものは「嫌い」となりますが、これは「敵」ですから当然。では、そういった利害関係が特にない所でも「好きな人」と「嫌いな人」が何で分かれてしまうのか? これって、俯瞰してみれば、「好きなのも人、嫌いなのも人」という「アンビバレンス(補足説明※14)」のような状態になります。これが「2つのグループに分かれて」、同じグループの者なら「好き」で、違うグループの者なら「嫌い」という事であれば、そのグループの共通点を見てみればいい訳ですけど、経験的にはありそうであり得ないんですよね。ある人を「好きな」人もいれば「嫌いな」人もいます。それがパズルのようにこんがらかっているのが人間関係…。しかも、ややこしいのはその時々にそれが変わってしまう…。

おそらく、先の「アンビバレンス」から考えれば「人は常に好きと嫌いの二つの感情を同時に相手に対して持っていて、その時に自分に都合の悪い方の感情を押さえてしまう」。つまり、「好きであった方が自分にとって都合が良い相手は(嫌いな感情を押さえて)好きになる」ということです。

うーん、不思議はまだ拭えません。私は昔、気の合っていた在日韓国人の知人から、何かの話の途中で「日本人は嫌い」と言われました。「おれ、日本人だけど…(どっちやねん!)」。 無理やり結論! 不思議ながら「好きと嫌い」は同居しています。どちらが出て来るかは分かりません。ご用心。

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