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不思議 その3「自分が経験した事、否定も肯定もできません」


月夜自分が経験したことは他の人にどう言われようと自分自身で否定はできません。しかしながら、頑なに肯定できるものでも、人にそれを求められる事でもありません。如何せん、一番不思議なのは自分自身なのです。誰とも共有はできません。

小学生高学年の頃だと記憶しています。その頃には幽霊も不思議な事も大概が受け入れられるようになっていましたが、これはいまだに相当リアルな経験として記憶に残っています。当時、まだ長屋風の借家があちこちにあった時代です。そんな家に住んでいました。向かいの家も裏の家も同じような建物が並んでいます。で、特に寝付が悪いと言う事もなく寝ていたのですが、ふと、はす向かいの家の前でザワザワと人の声がするのが聞こえてきました。それで目を覚ましてしまいましたが、聞こえる様子から言って、何かの作業、例えば引っ越しのために何人かの少なくない人が集まって何やらやっているようなざわめきです。その家はしばらく空き家になっていましたから、納得のいく状況としては「引っ越し」です。

ただし、寝ている時間ですから夜中の12時はとっくに過ぎている頃です。寝ぼけ眼で窓の方を見やると、そちらの方がボンヤリと明るい。妙だとは思いつつも、こんな時間に引っ越しかよ、と思いました。そのざわめきと明るさは続いています。正直、こんな夜中に迷惑な、と思いながら寝返りをうった途端、何やら自分の身体の周りを、まるでルーレットの玉のような感じで何かがカラコロカラコロと音を立てて回っているような感覚に襲われました。途端に背中が泡立ち、ゾッとしました。

外では相変わらず人のざわめくような気配。まだ、仄明るさは感じます。そのカラコロとした球が回っているような感じは続いています。訳が分からないまま怖くなって布団の中で身を固くしていました。それなら窓を開けてみて、外を確かめてみればいいじゃない、と突っ込まれそうですが、そのゾッとした瞬間にいわゆる「金縛り」状態になってしまいました。動けないんです。

「金縛り」に関しては別の機会に書こうと思っていますが、その時は怖いながらも、いつの間にか寝てしまいました。妙な気持は残っていましたが、次の日は普通通りに起きて、学校に行きました。

その翌日に、学校から帰ってきて母親から聞いた話に少なからず驚きました。裏のはす向かいの家のご亭主が、首つり自殺したそうで、その場所がなんと逆のはす向かいにある、あの夜中に人のざわめきが聞こえてきた空き家。自殺の原因は当時でいうノイローゼだそうで、その亭主が首を吊った木は、うちから死角になっていて見えません。で、首を吊ったのが昨日の夜だったそうです。丸一日、誰も気が付かなかったようです。奥まったところで表からは見えにくい場所なんです。自殺する人はそういう場所を選ぶのでしょうか。見つけたのは隣の奥さん。ビックリしたでしょうね。昼間には警察の人が来ていたようです。鳥肌が立ちました。さすがに言いようがないので、母親にも昨夜の妙な事は黙っていました。

あれは何だったのでしょうか。お迎え? それとも何者か達が自殺を思いとどまらせようと説得していたのか? それは何者? もし霊なる者がいたとすれば、「早くこっちへ来い」と囃していたのか、「こっちに来るな」と説得していたのか…。 それとも、実は、本当に人が集まっていたのでは。であれば単なる事件ですが、警察は自殺として処理しています。あのカラコロと体の周りを何かが回っていたような感覚は何なのか? 人の命が最期の時に発する何らかのエネルギーのはねっ返りなのか? 思いを巡らし、色々と想像することはできますが、合理的にはやはり無理です。否定も肯定もするつもりはありません。経験したことは事実ですから。

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